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ブックマーク / www.style.fm (43)

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第458回 「逆襲のシャア友の会」(完結編)

    アニメージュで富野イズムについての特集をしてからも、僕は『逆襲のシャア』について考えたり、人と話したりしていた。何かにつけてこの作品を話題にするので「また小黒さんの『逆襲のシャア』が始まったよ」なんて言われた事もあった。一連の『逆襲のシャア』についての活動で、ピークになったのが同人誌「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア友の会」だった。これは1993年の年末に刊行したで、庵野秀明さんと一緒に作った。実は、このはもう僕の手元にはない。2、3冊持っていたのだが、読みたがっていた友人に貸したっきり、もう10年以上戻ってきていない。返してもらえばいいのだけれど、誰に貸したのか思い出せない。放っておいても返ってくるかと思っていたら、結局返ってこなかった。このコラムを読んだ小黒の友人で「逆襲のシャア友の会」を借りた覚えがある人は、怒らないから戻してもらいたい。 を持っている人に確認してもらったのだが、

  • WEBアニメスタイル_COLUMN - アニメ様の七転八倒 第16回 オッパイと芸術

    今回は『プラスチックリトル』の「オッパイ」について書く。この場合は「乳房」とか「バスト」といった言葉では、だめなのだ。「オッパイ」という、ちょっと口に出すのが恥ずかしい言葉が、適切だと思う。別にエロい話をしたいわけではない。すごくマジメな事を書くつもりなので、我慢して最後まで読んでいただきたい。 OVA『プラスチックリトル』がリリースされた当時、そのシーンにショックを受けた僕は、知人にこの作品を薦めまくった。勿論、薦めるポイントがポイントだったので、相手は同年輩の男性ばかりだった。アニメーター友人はあまりのインパクトに大笑いし、脚家の友人は「風呂場のシーン以外は、記憶に残らないよ!」と怒り出した。近年になってとあるカリスマアニメーターが『プラスチックリトル』を観ていないと聞いたので、是非観てほしいと言った。彼の感想が聞きたかったのだ。「いや、観なくても大体は見当がつくよ」と言っていたカ

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    bigburn 2014/10/02
    小黒さんの『プラスチックリトル』乳揺れ語りが超アツい!
  • WEBアニメスタイル_アニメの作画を語ろう

    小黒 なるほど。で、『イデオン』の29話「閃光の剣」のアディゴから、“板野サーカス”が始まったと言われていますが。 板野 はい。 小黒 ものすごいインパクトでしたよ。アディゴの動きはコンテでもあんなに? 板野 いや、コンテでは、あそこまではなかったんですよ。コンテでは何機かがミサイルに当たってやられて、1機ぐらい避けるという内容だったんです。それをロケット花火を思い出しながら描いて、ガンガン(カメラを)フォローさせて、ミサイルがまとわりつくように動かして──(バッフクランはイデオンと)重機動メカで戦って、敵わないから小さいメカを出してきたわけですよ。ちっちゃいから、それだけ速くてミサイルを避けるだろうと考えて。雑魚でも「死に花を咲かす」というところを出したかった。顔が出ないパイロットでも、やられメカでも、そういう粘り強さとかがあると、真剣に戦いながらもやられたというニュアンスが出る、それが

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    bigburn 2012/07/12
    板野サーカスをご本人が言語化した説明が面白いなー
  • WEBアニメスタイル | TVアニメ50年史のための情報整理 第1回 1963年(昭和38年) TVアニメの時代が始まる

    1963年は、日初の30分TVアニメシリーズ『鉄腕アトム』が放映開始された年である。 1月1日の18時15分、フジテレビにて作はスタート。製作を手がけたのは、漫画の神様・手塚治虫率いる虫プロダクションだ。無類のデイズニーファンとして知られ、以前からアニメーション制作に強い関心を抱いていた手塚は、東映動画の劇場用長編作品『西遊記』(60)への参加を経て、61年、自宅の敷地内に自身のスタジオを設立した。実験映画的な短編『ある街角の物語』(62)に続き、わずか40名強の少人数スタッフとともに、この『鉄腕アトム』に着手。週1回、30分放映というTVシリーズの制作ペースは、当時の同業者の眼には無謀とも映る挑戦であった。それを可能としたのは、“3コマ撮り”を主体とした作画や“口パク”“バンクシステム”など兼用セルの多用などによる徹底した作画枚数節減の試みであり、同時に手塚自らがTV局及び代理店に当

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    bigburn 2012/06/05
    おおデータ原口さんのサブコラムがある
  • WEBアニメスタイル_特別企画

    小黒 話が遡るけど、今回の映画はTVシリーズの後日談だよね。そうじゃない方向で作るプランはあったの? 水島 最初に、焼鳥屋で竹田(菁滋)さんと南(雅彦)さんと、俺と會川氏と4人で、劇場をやるぞという話をした時には、別にどういうかたちでもいいだろうという事でしたよ。 小黒 その話をしたのって、去年の夏ぐらい? 水島 そうですね。竹田さんは2人(會川・水島)が『ハガレン(鋼の錬金術師)』でやってきたテーマを、キチッと劇場にも入れてほしいと言ってましたね。で、その時にすでに、第一次大戦と第二次大戦の間の時代の雰囲気が面白いみたいな事を、言ってた気がするんですよね。 小黒 誰が? 水島 竹田さんかな、會川氏が言ったんだったかな? もしかすると『鋼』の話じゃなくって、いい感じに酔っ払ってきて、そういう話をしてただけなのかもしれないですけど。実際の戦争が起きてる状態ではなくって、その狭間の時期に民衆の

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    bigburn 2012/05/01
    會川昇さんのシナリオ話が面白い。打合せした以上のアイディアを盛りこんでくるタイプなのね
  • WEBアニメスタイル_特別企画

    ―― 内容についての話に戻りますね。今回キャラクターにリセットかかっているわけじゃないですか。この映画ののび太達にとっては、これが初めての冒険なわけですよね。 渡辺 そうです。 ―― 最近の劇場版って、どこかに、のび太達が何度目かの冒険に行っているというノリがありましたよね。 渡辺 「じゃあ、冒険に行こうか」みたいなね。 ―― 今回は、そのあたりをどう考えていらしたんでしょうか。 渡辺 いや、初めての冒険ですよ。のび太達も初めてだし、キャスト、スタッフも全てが新たな冒険に出る。そういうつもりでやりました。 ―― スネ夫とかジャイアンとかは、初めてらしい感じがあるんだけど、のび太が「ピー助を原始時代に連れていくんだ!」と決心するところは、凄くしっかりした感じで。「あれっ、これってすでに何度か冒険を経験してる、のび太なのかな」と思いました。 渡辺 いや、そんな事はないんですよ。あれは、ただただ

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    bigburn 2012/04/25
    渡辺歩監督のしずかちゃんへのこだわり(エロ方向に)すげーな…
  • WEBアニメスタイル | もっとアニメを観よう2011 第20回 西村誠芳が選んだ「影響を受けたような気がしたり、ただ好きなだけなアニメ20本+2本」

    第20回 西村誠芳が選んだ「影響を受けたような気がしたり、 ただ好きなだけなアニメ20+2」 ●『タイガー マスク』 ●『ど根性 ガエル』 ●『海底3万マイル』 ●『宇宙戦艦 ヤマト』 ●『エースをねらえ![劇場]』 ●『宝島』 ●『サイボーグ009[1979年版]』OP ●『ルパン三世[劇場版]』 ●『伝説巨神 イデオン』TV&劇場版 ●『鉄人28号[1980年版]』 ●『Gライタン』なかむらたかし&井口忠一回 ●「DAICON III」OPアニメーション ●『逆転イッパツマン』二宮常雄回 ●『うる星やつら』 ●『カムイの剣』 ●『魔法のスター マジカルエミ』 ●『機甲界ガリアン VOLIII 鉄の紋章』 ●『ノエイン もうひとりの君へ』 ●『ベルヴィル・ランデブー』 ●『REDLINE』 ●『リタと ナントカ』 番外 ●『戦場でワルツを』 ●『コララインとボタンの魔女』 順不同です

  • WEBアニメスタイル_COLUMN

    最近とあるアニメ作品で文芸のお手伝いをしています。いえ、業もサボってはいませんよ。早朝から夕方まで事務所で自分の仕事をやって、夕方にプロダクションに入って打ち合わせ等をこなして、夜に事務所に戻ってまた自分の仕事をやるとか、そんな感じ。二重生活です。ますます普通の生活が遠のいています。 文芸というのは、脚のとりまとめ役です。今回お手伝いしている作品では監督がシリーズ構成を兼ねているので、そのフォローをやっている感じです。なんで、編集者がそんな事をやっているんだ? と言われそうですが、その理由はまたいずれ。 時々、どうして小黒さんは脚家の取材をあまりしないんですか? と訊かれます。確かにアニメーターや演出家に比べると、脚家の取材はあまりしてないんですよ。脚家の仕事が外側からだとあまり分からないのが、その理由のひとつです。アニメの世界では決定稿になった脚の内容が、絵コンテの段階でガラ

  • WEBアニメスタイル_アニメの作画を語ろう

    2000年の秋に『ベルサイユのばら』DVD-BOX解説書のための取材で、数年ぶりに荒木伸吾さんにお会いした。テープレコーダーを停めた後、荒木さんは「そろそろ引退を考えているんだよ」とおっしゃって、僕にはそれがちょっとショックだった。 この記事を読んでいる読者の中に、まさか荒木伸吾の名を知らぬ者はいないと思うが、一応、紹介しておく。荒木さんは、元々は貸劇画で作品を発表し、その後に、虫プロダクションでアニメーターとして活動を始めた。虫プロを離れた後、『巨人の星』や『あしたのジョー』での劇画タッチの作画で一世を風靡し、70年代後半からは流麗なタッチで次々と魅力的なキャラクターを生み出して「美形キャラの第一人者」と呼ばれた。『バビル2世』『魔女っ子メグちゃん』『惑星ロボ ダンガードA』『ベルサイユのばら』等、手がけた作品を挙げていったらきりがない。最近では、パートナーの姫野美智さんと共に『金田一

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    bigburn 2011/08/12
  • 「シナリオえーだば創作術」首藤剛志 第54回『ミンキーモモ』はロリコン向けか?

    『魔法のプリンセス ミンキーモモ』は、脚もスタッフもキャストも、好き勝手な事をやりながら、好調に続いていた。 テレビ局に届くファンレターも、子供か、子供の気持ちを代筆したものが多く、当初の狙い通り、女の子アニメとして、まずまずの成功だと思った。 驚いた事に、『戦国魔神ゴーショーグン』で、ファンになってくれた中学校や高校や20代の女の子のファンも、ときおり『魔法のプリンセス ミンキーモモ』の感想やファンレターをくれた。 『戦国魔神ゴーショーグン』のファンだったハイティーンから20代前半の女の子も、『魔法のプリンセス ミンキーモモ』から逃げずに、ついてきているのだ。 これは、実は当初から狙っている事だった。 つまり、親と子が同時に楽しめるアニメにしたかったのだ。 大人が見ても、面白いアニメであってほしかった。 子供だましでなく、妙に教訓的なお行儀のいい女の子のものにもしたくなかった。 自由奔

  • WEBアニメスタイル 更新情報とミニニュース

    恐ろしい拷問 アニメスタイルイベント「今石洋之特集」も無事終了しました。皆様、ご来場ありがとうございました。イベントでもちょっと話しましたけれど、僕は、今石君とは5年前に「アニメージュ」の「この人に話を聞きたい」で、彼が新人だった頃に取材して以来の付き合いです。その取材で、彼は「金田アクションを目指します」みたいな事を言っていて、正直こんなファン全開なノリで、大丈夫なのかなと思ったんですよ。だけど、最近の彼の活躍を見れば分かるように、その時の僕の心配は全くの杞憂でした。なんて事を、今回のイベントをやって思いましたよ。彼の監督作品『DEAD LEAVES』の公開はもう少し続くようです。まだ未見の方は、是非劇場へどうぞ。 DVD-BOXのリリースに合わせて、このところTVで『機動戦士Vガンダム』のスポットが頻繁に流れていました(放映開始時の数倍、力が入っているんじゃないかというくらいの勢いで

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    bigburn 2011/06/14
    Vガンダムでの「「恐ろしい拷問」(女性士官とのお風呂)について「あれは、嫌いな女にセックスを強要されたようなもの。男性にとってこれ以上の拷問はないでしょう」とのこと。そうだったのか!
  • WEBアニメスタイル | もっとアニメを観よう2011 第25回 上江洲誠が選んだ「僕の10代を彩ったOVA達10本」

    第25回 上江洲誠が選んだ 「僕の10代を彩ったOVA達10」 今、僕は30代。 かつて、10代の頃の僕を熱狂させたOVA群から10をセレクトして紹介したいと思います。 今に至る僕を形作った劇薬です。 その頃の僕の月の小遣いは1000〜2000円ぐらい。新作ビデオのレンタル料は1泊2日で800円! そこで裏技。当日返却を使うと500円。……それでも小・中学生には厳しい! そんな中、なんとかやりくりをして観倒した愛おしいOVA達。 中には、実は不出来だったりした物もありました。有料だというのにダメな物はダメなんだという現実も思い知りました。スタッフや制作会社によってムラもありました。そうやって子供心に僕は「アニメを知って」いったのです。ただ無邪気に楽しむ事を卒業してしまい、修羅の道へ。 ええ、ちゃんと今も修羅道におりますよ。 ●『破邪大星 彈劾凰』(1987) 何よりも真っ先に思いつきま

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    bigburn 2011/02/28
    ああ、OVA世代ど真ん中のチョイス!
  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第210回 池田憲章さん

    この連載では、基的に敬称を略しているのだけど、今回は「さんづけ」にする。そうでないと居心地が悪い。池田憲章さんは、特撮やアニメの世界で活躍しているライターだ。「第143回 僕のアニメ史(番外編6)」で「(自分が)大学生の頃、ライターとしての大先輩である池田さんに、何度か話をうかがった」と書いた。どうしてそういった事になったかというと、僕の母親と、池田さんのお母様が知り合いだったのだ。僕が住んでいたのは埼玉県の所沢で、池田さんのご実家も所沢。歩いていける距離だった。多分、母親が、アニメばかり観ている息子の事を心配し、何か役に立つかもしれないと考えて、アニメや特撮を仕事にしている人を紹介してくれたのだろう。記憶をたぐってみると、それは1984年の事だったようだ。 その前後に、僕の友達が、池田さんをストーキングするという事件があった。友達が電車の中で、アニメ雑誌の最新号を読んでいる池田さんを発

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    bigburn 2011/02/20
    「池田さんの仕事の問題点は——と書くと偉そうだけれど——原稿に力があり過ぎるという事だった。作品そのものよりも、池田さんのその作品を取り上げて書いた原稿の方が面白い、という事が何度もあったのだ」
  • WEBアニメスタイル | 『キャシャーンSins』を戦い終えて……山内重保・馬越嘉彦インタビュー(1)テーマは「哀愁」と「憂い」

    『キャシャーンSins』を戦い終えて…… 山内重保・馬越嘉彦インタビュー(1)テーマは「哀愁」と「憂い」 竜の子プロダクションが生んだヒーローアニメの名作『新造人間 キャシャーン』を、山内重保監督×マッドハウスという意外な布陣で復活させたTVシリーズ『キャシャーンSins』。これまでOVA、実写映画とリメイクを重ねてきた人気タイトルを、山内監督は独自の作風で染め上げ、物悲しくも美しい異貌の傑作を生み出した。「滅び」が蔓延する絶望的世界を旅する中で、記憶を失った主人公キャシャーンは己の生まれた意味と忌まわしい過去を問い続ける。胸をえぐるハードな展開、過度な説明を廃したミステリアスな語り口、ダークなパッション迸る映像美は、TVアニメとは思えない緊張感で視聴者を圧倒した。また、山内監督とは『も〜っと! おジャ魔女どれみ カエル石のひみつ』『甲虫王者ムシキング 森の民の伝説』などの作品で組んできた

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    bigburn 2011/01/04
    今ごろブクマ。サスケが話のモデルだったんだ!
  • WEBアニメスタイル_アニメの作画を語ろう

    1972年10月10日生まれ。福井県出身。代々木アニメーション学院名古屋校卒。血液型B型。『まほろまてぃっく automatic Maiden』のキャラクターデザイン、総作画監督。他に『彼氏彼女の事情』『フリクリ』等に作画で参加。『アベノ橋魔法☆商店街』の8話「ときめけ! アベノ橋☆学園商店街」ではゲストキャラクターデザインを担当。『彼氏彼女の事情』19話、『フリクリ』3話での顔ノ出演も印象的。 佐藤 お次は高村さん、どうぞ。 高村 俺も話すんですか。 ―― 高村さんは新人というわけではないですが、せっかくですから。 高村 全然新人じゃないですよ。もう、おっさんですよ。30ですからね。 今石 あ、そうか。俺が31だもんな。 平松 今石君と同世代? 今石 ほぼ同世代。 佐藤 まあどうぞどうぞ。“俺プロフィール”とか。 高村 “俺プロフィール”ですか。ほんともう、なんもないですけどね。俺、宮崎

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第267回 リアルロボットアニメの終焉

    第262回「アニメファンが浅倉南を苦手な理由」で、1986年に、アニメファンやアニメ雑誌にとっての「TVアニメ冬の時代」が始まると書いた。今回はそれに関連する話題として、ロボットアニメの減少について触れておきたい。 放映数の推移については、データを見てもらうのがてっとりばやいだろう。第151回「ロボットアニメが多すぎる」でも話題にしたようにロボットアニメの数が一番多かったのが1983年だ。そこから数年間のタイトルをリストにしてみた。以下のように、TVで放映されるロボットアニメは減り続けた。 1983年にTVで始まったロボットアニメ (1)『亜空大作戦 スラングル』(国際映画社 1月21日〜) (2)『聖戦士 ダンバイン』(日サンライズ 2月5日〜) (3)『光速電神 アルベガス』(東映 3月30日〜) (4)『装甲騎兵 ボトムズ』(日サンライズ 4月1日〜) (5)『銀河疾風 サス

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    bigburn 2010/07/26
    80年代初め~末にかけてロボットアニメはガンガン減ってたんだなー。高齢化しすぎた視聴者層をリセット→ワタルやエルドランシリーズの子ども向けにシフトしたと
  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第170回 『マミ』と望月智充と萌えアニメ

    小林治監督が「実写のカメラで撮ったような画作りをし、作品世界やキャラクターを現実感あるものとして描く」という方向性で『クリィミーマミ』を始めたとして、それを発展させ、『クリィミーマミ』の演出を完成させたのが、新人演出家であった望月智充だった。彼の演出担当回は、特に映像がしっかりと作られており、シャープなものに仕上がっていた。僕は放映時にも、彼の回で「ありもしない実写のカメラ」を意識する事があった。 ここまでで取り上げた場面を例にすると、50話「マミがいなくなる…」での、60秒の長回しのカットも、実写的に考えているからこそ作りえたものだった。そういったトリッキーなものでなくても、彼の演出回には、キッチリと画面が作られた気持ちよさがあった。同じ「マミがいなくなる…」で、立花が、団地の前でお好み焼きを売っているスネークジョーを訪ねる場面がある。そのシーンの最後のカットが、団地の前に立つ2人を超

  • WEBアニメスタイル | 細田守作品逆ロケハン戦記 第1回 逆ロケハン! それは「現実」との戦い

    どうかんやまきかく 突然だが、この絵と写真を見てほしい。 SHOT 01 これは細田守監督によるアニメ映画『時をかける少女』のあるカットと、そのカットを「逆ロケハン」した写真である。「ロケハン」とは、ロケーション・ハンティングの略であり、映画・TV・写真などの作品を制作するにあたって、それに適した場所を探しに出かけることである。筆者らはアニメ作品について、その逆、つまり作品を鑑賞した上で劇中カットと可能な限り同じ構図の写真を撮るということをやってきた。これを筆者らは「逆ロケハン」と呼んでいる。 細田監督による2009年公開のアニメ映画『サマーウォーズ』のキャッチコピーは「これは新しい戦争だ」という。「新しい戦争」が意味するものはいろいろあるのだろうが、よく考えれば人生至るところに「新しい戦争」はひそんでいる。筆者らは、細田監督が演出した作品に対して「逆ロケハン」を遂行してきた。だがそれは筆

  • WEBアニメスタイル COLUMN

    芹川さんの話題を始めたばかりだけれど、ちょっと思いついた事があるの先に書いておきたい。 この前、ある監督との会話の中で、彼が自分の次の企画にはイラストレーターか漫画家を使って新味を出したいと言ったのだ。それに対して僕も「そうですね」とうなづいてしまったのだけれど、いや、待てよ、と思った。確かに、ここ数年、オリジナル作品でイラストレーターや漫画家、あるいはゲームクリエイターをキャラデザインに起用するケースが多いんじゃないか。思いつくままに挙げてみると、 ●1998年 『serial experiments lain』 安倍吉俊(キャラクターデザイン) 『青の6号』 村田蓮爾・草※琢仁(キャラクターデザイン) ※は弓+前+刀 ●1999年 『∀ガンダム』 安田朗(キャラクター原案) 『BLOOD THE LAST VAMPIRE』 寺田克也(キャラクターデザイン) 『NieA_7』 安倍吉俊(

  • WEBアニメスタイル COLUMN

    10月に放映が終わった『サイボーグ009[TV第3シリーズ]』で何が嬉しかったって、あの「あ、流れ星」が遂にアニメ化されたという事だった。今回のコラムは、オジサンの回想モードだ。まあ、お付き合いくださいませ。 「あ、流れ星」と言っても、何の事だか分からないかもしれない人も多いだろうから、ちょっと説明しておこう。漫画の『サイボーグ009』は、勿論、石ノ森(石森)章太郎が長きに渡って描き続けた代表作である。ジャンルとしてはSFアクションものだが、その内容はハードSF的であったり、ファンタジー的であったり、あるいは神話をモチーフにしたり、反戦をテーマにしたりと、多様な魅力をもったシリーズだった。アニメ化は、今までにTVシリーズが3回、劇場版が3回ある。その時期とタイトルは以下のとおり。 劇場第1作   『サイボーグ009』(1966年公開) 劇場第2作   『サイボーグ009 怪獣戦争』(196

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    bigburn 2008/09/04
    009の「あ、流れ星」オマージュ作品総ざらえ。やっぱ名作多いな。