私立の中高一貫校で「女子御三家」の一つ、桜蔭(おういん)学園(東京都文京区)の校舎の隣に、地上20階建てのタワーマンションの建設が計画されている。教室が日陰になってしまう心配に加え、のぞき見や盗撮の恐れがあるとして、学園は計画見直しを訴えている。 桜蔭学園は今年で創立98年を迎えた名門。現在、約1400人の生徒が通う。今年の東大合格者は77人(現役69人)を数え、中学受験の最難関校の一つとして知られる。 タワマンの建設予定地は校舎のすぐ脇で、通学路にある。計画によると、現在立っている1979年築のマンション(地上8階地下1階)を建て替え、地上20階地下1階、高さ69メートルの超高層マンション(197戸)をつくる。都の特例制度を利用して高さ制限の緩和を申請しており、2025年着工、28年7月の完成を目指すという。 学園の齊藤由紀子理事長(校長)は「計画書を見てがくぜんとしました。教育環境が悪