あおり運転され殴打、男性に逆転無罪 正当防衛認定―大阪高裁 2023年02月08日17時22分 大阪高裁=大阪市北区 あおり運転を巡るトラブルに遭い、相手の40代男性運転手を工具で殴ってけがをさせたとして、傷害罪に問われた建設業の男性(51)の控訴審判決が8日、大阪高裁であった。斎藤正人裁判長は正当防衛の成立を認め、罰金30万円とした一審大阪地裁堺支部判決を破棄し、逆転無罪を言い渡した。 東名あおり、被告が控訴 懲役18年判決に不服 斎藤裁判長は、男性運転手の被害証言は「自己の落ち度を隠し、誇張している可能性が高い」と判断。昨年1月の一審判決が「男性がけんかを開始した」と認定したことについて、男性運転手がけんかを誘発する罵声を浴びせたと指摘した上で、工具で殴打したのは「とっさに短時間でされた対抗行為として許される」と結論付けた。 判決によると、男性は2019年10月、大阪府富田林市の国道上