筑波大学情報学群の実験講座「組み込み技術キャンパスOJT」(以下、COJT)における最後のカリキュラム「自由課題」で、僕はFPGA上にシンセサイザーを実装しました。 シンセサイザーとは、電気的に音を生成する電子楽器の一種です。音の合成方式にはさまざまな種類があり、世には多種多様なシンセサイザーが存在しています。今回僕が作成したのは、非常に基本的なウエーブテーブル式のシンセサイザーです。 最初からシンセを作ると決めていた 僕はハードウエアのシンセサイザーを作るという明確な目標を持ってCOJTに臨みました。 僕は音楽が大好きで、長年ピアノと作曲を趣味にしています。その趣味の延長で、大学に入ってからはシンセサイザーを含む、音を扱うソフトウエアを書いてきました。その中で感じていたのが、CPU上で動くプログラムの高速化の難しさについてでした。 2年生の時、僕はMIDIキーボードなどから入力をもらって
(4)オシレータで原音を作り出すアナログシンセの仕組みを考えながら、シンセサイザの音作りについて考えるこの連載。今回は、原音を作り出すVCO=オシレータが何かを見ながら、音作りの根元部分を紹介しましょう。 アナログシンセの仕組みを考えながら、シンセサイザの音作りについて考えるこの連載。今回は、原音を作り出すVCO=オシレータが何かを見ながら、音作りの根元部分を紹介しましょう。 5つのモジュールの中で最初の段階に位置するVCO アナログシンセサイザは、基本的に下記のチャートのような構成になっていて、VCO、VCF、VCA、EG、LFOという大きく5つのモジュールでできていることを以前の記事でも紹介しました。そのように構成されている中、今回スポットを当てるのはVCOというモジュールです。 見れば分かるとおり、左側にあり、信号の流れからすると一番最初の段階に存在するモジュールです。 基本的な波形
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