武州ガスが設けた養殖施設。ウナギの稚魚の池入れが8月下旬に予定されている=埼玉県東松山市(兼松康撮影)武州ガス(埼玉県川越市)がウナギの陸上養殖事業に参入した。「名店が多い埼玉県でウナギ養殖が盛んではないのはどうして」という社員の疑問を出発点に構想が具体化した。武州ガスによると県内で唯一のウナギ養殖事業となる。育てたウナギを食材として用いる直営の料理店を開くことも計画している。 6月に完成した同県東松山市の養殖施設は6基の養殖用タンクを備え、1基につき年間1万尾強を育てることが可能だ。 絶滅危惧種に指定されているニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」ではなく、シラスウナギを育てる段階で出る稚魚を扱う。8月下旬に稚魚の池入れを予定しており、業者のもとで研修を受けた武州ガス社員が養殖を担当する。早ければ半年程度で養殖は終わり、来年前半には出荷を開始する運びだ。
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