出版不況、読書時間ゼロ……そんな時代に本をどう売っていくのか? そもそもどのように認知してもらうのか? とくに若者に本を買ってもらうのは難題である。 文藝春秋社は近年、千葉雅也『勉強の哲学』、尾崎世界観『苦汁200%』、藤崎彩織『ふたご』、シリーズ累計100万部を突破した阿部智里「八咫烏シリーズ」などを中心に、10〜20代に向けた施策を数多く打っている。同社プロモーション部長・田中裕士さんが解説する。 前編はこちら「若者の読書ゼロ時代、文藝春秋はこうしてミリオンセラーを輩出した」 小説をチャット形式で公開 「大学生の過半数が読書時間ゼロ」というニュースを受けて、本を届ける工夫を実例を挙げながら紹介して来た。 今回は、特に10代に焦点を当てた施策について、出版社のプロモーション部長という立場から、日頃はあまり語られることの無い本の世界の一面をご紹介したい。 10代、20代向けの施策として直近
![星野源、尾崎世界観…10〜20代に本を売るための文藝春秋の攻め方(田中 裕士) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fad9d4d1ec4090e902cccb7a34ececd35e70742d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F0%2F5%2F1200m%2Fimg_05ee2b7912141f231e1d76026f4208e4184654.jpg)