久しぶりに太陽の日差しを拝むことが出来た。そんな時はステテコが無性に欲しくなる。そこで、UNIQLOが入る近所の大型ショッピングモールへと出かけた。誰にでも人生に一度や二度はそんなことがあるだろう。もちろん、娘達も一緒だ。坊主はといえば昼時を前に何も言わず何も告げず一人、愛車で出かけて行った。やっと精神的にも金銭的にも自立を迎えた様だ。だったら俺からの借金もとっとと返しやがれ。 ステテコと聞くとドラマ「あかんたれ」を思い出す。没落しかけた老舗のメリヤス問屋を、妾の子である志垣太郎がステテコの開発、販売によって見事に大店を復活させ、後に「ステテコ大将」と呼ばれる話だ、ったかと思う。「あかんたれ」と志垣太郎と「ステテコ大将」は事実だ。 夏場に暑いからという理由で、丁稚仲間が股引の膝から下を切り落として履いていた。それを見て「これは売れる!」と閃いた主人公を演じる志垣太郎が一計を案じ「ステテコ」