「先輩の背中を見て仕事を覚える」という言い方が日本にはある。 日本企業に蓄積された社内の技術やノウハウは、上司や先輩と新入社員が現場で密着して長い間一緒に仕事をする中から、濃密なコミュニケーションを経て伝承されてきた。中国の日系企業で最大の弱点は、この「見るべき背中」がないという点にある。 中国進出が早かった企業でも、新卒入社のトップランナーがようやく10年めを迎えようかという段階で、「背中」を見せられる人材は非常に少ないからである。日系企業の競争力強化には、この点を常に頭において対策を考える必要がある。 高密度の共同作業で「勝ちパターン」をすり込む 日本国内の大手企業で、新卒社員はどのようにして一人前の戦力になっていくのか。入社時の導入研修は別として、日本企業は基本的に集合研修や理論的な学習はほどほどにして、新卒社員を現場に配属し、上司や先輩と密着しながら時間をかけてビジネスマナーや業界
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