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書評に関するbk2321866のブックマーク (7)

  • 『赤の女王 性とヒトの進化』 男と女のラブ進化ゲーム - HONZ

    時代、地域や人種の壁を超えて共通する「人間の性」とは、どのようなものなのか。そして、その性はどのようにもたらされたのか。性の進化を理解することが、これらの謎を解く鍵であると著者は説く。 いくらでも多くの子孫を残せる男と、出産に多大なコストのかかる女。異なる戦略を持つ2つの性の軍拡競争にも似た競い合いは、人類の誕生から数百万年間休まず続いている。なにしろ、異性を魅了し子孫を残さなければ、自らの遺伝子は消えてしまうのだ。狩猟採集生活では一夫多は珍しく、農耕生活では一夫多がありふれたものであることなどを通して、男と女の進化を支えた戦略を理解すれば、性を巡る争いとしての恋愛がもっと上手になる、かもしれない。 「人間の性」という壮大過ぎるとも思われるテーマに挑む著者マット・リドレーの特徴は、その圧倒的な証拠の収集力とそれを1つのストーリーにまとめあげる論理の構築力にある。書においても、知

    『赤の女王 性とヒトの進化』 男と女のラブ進化ゲーム - HONZ
  • Daily Life:選好功利主義は規範倫理学理論ではないのか

    March 04, 2013 選好功利主義は規範倫理学理論ではないのか (2013年3月7日追記:以下の書評に対し佐藤氏人よりリプライを頂いたので、次エントリーに掲載させていただいた。) 現在佐藤岳詩氏の著書『R・M・ヘアの道徳哲学』 の書評を執筆しているのだが、このでもっとも目を引く主張である、「選好功利主義は規範倫理学理論ではない」(p.83)というテーゼについて論じようとしたら、もう紙数がつきてしまっていた。 そこでその部分だけ分割してここに公開しようと思う。以下、MTはここで主な検討の対象となっているヘアの著書『道徳的に考えること』(Moral Thinking,1981)を指す(訳文は邦訳に依拠しているので邦訳のページ数も示す)。SEはヘア晩年の著書Sorting Out Ethics (1997)を指す。MTないしSEという注意書きのない引用は佐藤氏の著書のページ数を指す。

  • 『迷惑な進化 病気の遺伝子はどこから来たのか』シャロン・モアレム、ジョナサン・プリンス - 古本屋の覚え書き

    祖父がアルツハイマーになった。著者が15歳の時だ。祖父が元気な頃、「体調がよくなる」と言って好んで献血をしていた。その理由を学校の先生や、かかりつけの医師に尋ねてみたがわからなかった。15歳の少年は医学図書館へ足繁く通い、遂にヘモクロマトーシスという珍しい遺伝性の病気を発見する。体内に鉄が蓄積される病気だった。少年は直感的に、ヘモクロマトーシスがアルツハイマーと関連していると推測した。だが、子供の話に耳を傾ける大人はいなかった。後年、シャロン・モアレムはこれを証明し、博士号をとった――こんな美しいエピソードからこのは始まる。専門書にもかかわらずこれほど読みやすいのは、スピーチライター(ジョナサン・プリンス )の力もさることながら、最初の志を失わない研究態度に由来しているのだろう。 遺伝子は「生命の設計図」といわれる。遺伝情報によって、罹(かか)りやすい病気がある。はたまた、「生きとし生け

    『迷惑な進化 病気の遺伝子はどこから来たのか』シャロン・モアレム、ジョナサン・プリンス - 古本屋の覚え書き
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  • [書評]これが物理学だ! マサチューセッツ工科大学「感動」講義(ウォルタ-・ル-ウィン): 極東ブログ

    強い通り雨が過ぎて晴天の空が現れたとき、私は小高い場所か、空を広げる場所を探す。太陽を一瞥してその反対の空を見上げる。運が良ければ、そこに虹がある。大空を渡す虹がきれいに見えているなら、円弧の外側に目を向け、もう一つの虹、薄い副虹を探す。虹はしばしば二重になっているのだ。主虹と副虹。そして、その二つの虹の色の順序が逆になっていることを確かめ、すこしうっとりとした気持ちになる。 なぜ、主虹と副虹と色の順序が違うのか? その前になぜ虹が現れるのだろうか。その説明は比較的簡単な物理学で説明できる。もし私の横に同じ虹を見ている人がいて、そのことに疑問を持つなら説明したい。なぜ? 私は虹が好きだし、その仕組みも好きだ。物理学が好きな少年だった。 そうした思いがそのまま書「これが物理学だ! マサチューセッツ工科大学「感動」講義」(参照)にある。主虹と副虹もきちんと実験を含めて説明されている。そうだ、

  • [書評]中世哲学への招待 「ヨーロッパ的思考」のはじまりを知るために(八木雄二): 極東ブログ

    ごく個人的な興味だが、デカルトの「方法序説」を読みながら、原点になったスコラ哲学をもう少し理解しておきたい気分がしてきたので、なにか入門書のようなものはないかと「中世哲学への招待(八木雄二)」(参照)を読んでみた。スコラ哲学の基的な考え方とバリエーションを簡素にまとめた書籍を期待していたので、その点では求めていたものとは違う印象もあったが、これはこれで興味深いだった。著者は自身のグリーンボランティアの体験談を含め、一般向けにゆったりと雑感を込めて書を書いている。エッセイ的に読みやすいと言えば読みやすい。が、どちらかというと思想史というより世界史に関心ある人向けではないかとも思った。 「中世哲学への招待」と銘打ってはいるものの、実際にはヨハネス・ドゥンス・スコトゥス(Johannes Duns Scotus)の紹介書と言ってよい。その名前だが、書ではドゥンスは家系名かとの推測余地も残

  • 片山杜秀「未完のファシズム」 - jmiyazaの日記(日々平安録2)

    新潮選書 2012年5月 司馬遼太郎史観への異議申し立てのようなである。 要するに明治の日露戦争あたりまでは日はまともであったが、昭和の太平洋戦争のころにはそれがまったく失われてしまったという見方への抗議である。明治対昭和、日露戦争と太平洋戦争という構図に対して、しかし、その間に大正という時代があったし、第一次世界大戦もあったではないかということである。 わたくしは不勉強なので、第一次世界大戦というのはヨーロッパの戦争で、日は蚊帳の外であったと思っていた。それで、最近の「お勉強」で明治大学での日の近代の歴史の講義で第一次世界大戦中に日の海軍が英国の輸送船団の護衛の役を務めていたことを知りびっくりし、さらにこの片山氏ので、青島のドイツ要塞を日陸軍が攻撃陥落させていたことを知って呆然としている。 なんでそのような思い込みをしていたのか考えてみると、第一次世界大戦は古き良きヨーロッ

    片山杜秀「未完のファシズム」 - jmiyazaの日記(日々平安録2)
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