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2007年8月19日のブックマーク (1件)

  • 音楽雑記帖 - CDが74分なのは

    CDの74分という一見中途半端な収録時間は、当のところはどうやって決まったのか。俗にカラヤンが「第九の入る長さにせよ」と述べたからと言われるわけだが、カラヤンの第九はどの年代を見てもほぼ66分台だから、少なくとも「“自分の演奏”の入る長さを要求した」という説は怪しげだ。フルトベングラーの第九はどれも74分前後なので、むしろこちらを根拠にしたがる俗説もあるのだが。 森芳久著『カラヤンとデジタル こうして音は刻まれた』(改訂版1998-04-27, ワック出版部, ISBN:4-948766-07-0)は、ソニーでCDの規格が開発される過程を記し、そこでカラヤンがデジタル録音の普及に重要な役割を担ったこと、フィリップスの11.5cm=60分フォーマット案に対しソニーが「74分あれば99%の音楽が全部、オペラの場合は1幕が、切れ目なく入れられる」ことを調査して12cmを主張したことなどを説明す