ダイヤモンド社様よりご献本いただきました。 この数年の人工知能の発展は目を見張るものがあります。Googleの新しいPhotoサービスなどでも機械学習による内容の認識の精度は、少し怖くなるくらいです。このまま人工知能が進化を続ければ、いつか人間を上回るくらい賢くなり、人類の敵になるようなこともあるのではないか。そんな懸念は長らくSFの話だと思われてきましたが、現実的な脅威としての検討が必要になりつつあります。 筆者は、人工知能の専門家ではなくドキュメンタリー映画の監督ですが、シンギュラリティー論で知られるレイ・カーツワイル、MITの人工知能研究所長を勤めたロドニー・ブルックス、「2001年宇宙の旅」のアーサー・C・クラークらにインタビューするうちに、AIが一般的に考えられているよりも急速に人間を超えるほど進化すると思うようになります。同時に、そうして進化した人工知能が、私たち自身のように人