羽毛状の巻雲に投影された環水平アーク 長い環水平アーク。やや上方に反って見える。 環水平アーク(かんすいへいアーク、英語:circumhorizon arc、circumhorizontal arc)とは、大気光学現象の一種で、太陽の下46度の水平線上の薄雲に虹色の光の帯が見えるもの。水平弧、水平環 とも呼ばれる。大気中の氷晶に太陽光が屈折して起こるもので、太陽高度が58°以上の時にしか出現しない[1]。 彩雲と間違えられやすい断片的な環水平アーク 虹とは異なり、環水平アークは太陽と同じ方向に現れ、水平の帯の形状をしている。なお、環水平アークの光の帯は、方位角にして最大108°までの広がりを持つ[2][1]。 巻雲などの断片的な雲を通して見えるときには、同じく虹色をした彩雲としばしば混同される[1]。 外暈(46°ハロ)や下部ラテラルアークは同じ高さに生じ、太陽高度によってはほとんど同じ形