「ダーウィン 種の起源を読む」で知られるサイエンスライターの北村雄一氏の本です。 進化生物学だけでなく科学そのものへの優れた啓蒙書になっています。 この本はクジラ、鳥類、バージェスの生物達を例にして分岐学、系統学とはどういうものか専門用語をなるべく使わずに平易に解説しています。高校生以上なら楽に読めると思います。 僕自身もこの本でメインとなっている分岐学、系統学にはあまり知識がないので楽しく読めました(三中さんだとなんだか難しいし)。骨、化石をメインにした形態学だけでなく、遺伝学の知見も巧みに織り込んでくれているので、読者を飽きさせない内容でした。 また、僕がこの本が優れていると思う点に科学そのもののプロセスについても専門用語を使わず上手く解説しているというところがあります。 たとえば、この本で解説されている分類においてどのデータを重要視してどれをしないのかなどはほかの科学でも共通すること
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