執筆者 斎藤 勲 地方衛生研究所や生協などで40年近く残留農薬等食品分析に従事。広く食品の残留物質などに関心をもって生活している。 新・斎藤くんの残留農薬分析 斎藤 勲 2014年1月9日 木曜日 キーワード:メディア 発がん物質 農薬 「コロッケのコロモの2.6%、中身の0.4%がマラチオンだった!!」本来ならばこのような形で表現すべきものではないだろうか。㈱アクリフーズ群馬工場製造のコロッケから検出された、マラチオンの濃度である。1月7日のメディアの見出しには、コロッケのコロモ部分から260万倍、中身が40万倍のマラチオン検出となっているが、何の260万倍かもわからないし、その異常さも伝わってこない。 農薬の残留基準は、適用作物に使用する際の適正管理として基準が設定されている。その基準値を使って、それぞれの食べる量をかけて全てを合算にした値が、1日摂取許容量(ADI)を下回っていれば、
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