タグ

ブックマーク / www.foocom.net (46)

  • アメリカのトランス脂肪酸をめぐる日本の報道は?

    執筆者 森田 満樹 九州大学農学部卒業後、品会社研究所、業界誌、民間調査会社等を経て、現在はフリーの消費生活コンサルタント、ライター。 の安全・考 森田 満樹 2015年6月27日 土曜日 キーワード:メディア 栄養 添加物 品表示 アメリカトランス脂肪酸をめぐるニュースが、6月中旬から様々なメディアで発信されています。16日に「米、トランス脂肪酸禁止…数千件の心臓発作予防(読売新聞)」「トランス脂肪酸、品添加禁止(時事通信)」「トランス脂肪酸の禁止、米が決定『安全と認められぬ』(朝日新聞)」など、主要紙が一斉に報じました。 トランス脂肪酸を多く摂取すると、LDL(悪玉コレステロール)が増加し、HDL(善玉コレステロール)が減少して、動脈硬化症の危険因子となることが一般的に知られています。これらの記事を見て、米国ではとうとうトランス脂肪酸を全面禁止かと驚いた方も多いと思います。

    アメリカのトランス脂肪酸をめぐる日本の報道は?
    blackrook368
    blackrook368 2015/06/28
    『ある乳業メーカーでは、17日だけでも100件弱の問い合わせが寄せられて、「マーガリンにトランス脂肪酸のような食品添加物を入れるのはけしからん」といった声が寄せられたそうです』可哀想に。
  • 「海外ではマーガリン禁止!?」のウソ・ホント~トランス脂肪酸のまとめ

    執筆者 瀬古 博子 消費生活アドバイザー。品安全委員会事務局勤務を経て、現在フーコム・アドバイザリーボードの一員。 今月の質問箱 瀬古 博子 2015年4月27日 月曜日 キーワード:メディア 栄養 品表示 マーガリンは危険な品で諸外国では禁止されているのに、日では規制がなく“野放し”状態だという話を聞くことがあります。 たしかに、ネットで検索すると、マーガリンは危険だという情報があちこちに。その理由は、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸にあるというわけです。トランス脂肪酸は、飽和脂肪酸同様、心筋梗塞などのリスクを高めるとされており、WHO(世界保健機関)ではトランス脂肪酸の摂取量を摂取エネルギーの1%未満にすることを勧告しています。今回は、このトランス脂肪酸に関する事実のまとめです。 <海外の状況> では、海外の規制の状況を見てみましょう。トランス脂肪酸については、含有量の規制を

    「海外ではマーガリン禁止!?」のウソ・ホント~トランス脂肪酸のまとめ
    blackrook368
    blackrook368 2015/06/20
    日本の場合トランス脂肪酸は平均値じゃなくて95%タイルで問題ないけどな。循環器系にリスク抱えてる人がマーガリンやショートニングを多く含む食品を無頓着に摂取する状況であれば飽和脂肪酸の摂取量も多いだろう
  • グリホサート発がん性ランク付け騒動 諸悪の根源は国際がん研究機関(IARC)の情報隠し

    執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農との周辺情報 白井 洋一 2015年4月15日 水曜日 キーワード:バイテク メディア 発がん物質 農薬 2015年3月20日、世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC、部フランス・リヨン市)が除草剤グリホサートを発がん性評価基準のグループ2A(人に対しておそらく発がん性がある)に分類して発表した。この件は3月27日の松永編集長のコラムで詳しくとりあげている。 松永さんはIARCのランク付けが即、人への発がんリスクの高いことを示すものではなく、詳細を正確に伝えないメディアの記事に惑わされないようにと注意喚起している。確かにそのとおりかもしれないが、今回の騒動でもっとも悪いのは、メディアではなく、発表と同時に根拠情報をきちんと公表

    グリホサート発がん性ランク付け騒動 諸悪の根源は国際がん研究機関(IARC)の情報隠し
  • 消費者委員会・第2回食品WG 佐々木 敏先生の説明に委員が「目からウロコ」

    執筆者 森田 満樹 九州大学農学部卒業後、品会社研究所、業界誌、民間調査会社等を経て、現在はフリーの消費生活コンサルタント、ライター。 品表示・考 森田 満樹 2014年7月10日 木曜日 キーワード:栄養 品表示 トランス脂肪酸の表示について検討を行っている消費者委員会・品ワーキンググループ(WG)。第1回は4月に開催されましたが、科学ベースで議論されたとは言い難いものでした。そして迎えた第2回目が、2014年7月1日に開催されました。 今回は東京大学大学院医学系研究科 佐々木 敏教授からのヒアリングです。前回とは正反対で科学ベースの説明に、消費者委員の中から選出された3名のWG委員からは「目からウロコ」「摂取量が大事だということがわかりました」との意見が出ました。ようやく軌道修正の兆しが出てきたのでしょうか? 佐々木教授の当日資料は「日人におけるトランス脂肪酸摂取量の実態と健

    消費者委員会・第2回食品WG 佐々木 敏先生の説明に委員が「目からウロコ」
    blackrook368
    blackrook368 2014/07/11
    もしかして、トランス脂肪酸の量を測定したりパッケージを変えたりするのにお金が掛からないと思ってる人います?コスパ的に見合うなら推進していいけど、先に飽和脂肪酸だと思う。
  • 消費者委員会さん、科学的な情報を発信していただけないでしょうか! | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 消費者委員会・品ワーキング・グループが先週公開した第1回会合議事録を読んで、とにかく驚いた。トランス脂肪酸の健康影響評価についての議論なのだが、消費者委員会事務局が品安全委員会の評価書について、間違った説明をしており、それが堂々と議事録として公表されている。これは珍しい。 が、驚いている場合ではない。消費者委員会事務局が、間違い増幅器になってはいけないだろう。議事録くらいは、きちんと修正してもらいたいのだが…。 実のところ、トランス脂肪酸の議論は、とてもややこしいことになっている。だから、消費者委員会事務局も、引くに引けな

    消費者委員会さん、科学的な情報を発信していただけないでしょうか! | FOOCOM.NET
    blackrook368
    blackrook368 2014/05/24
    うーん、ていうかもうかなりの企業で対応してるでしょ。とりあえず製品がどのくらい低減されてるかを調査してから表示するかを検討した方がいいんじゃないの。
  • 消費者はもっと怒るべきだ〜アクリフーズ事件 | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 なぜ、消費者はもっと怒らないのだろう? マルハニチロホールディングスが率いる「アクリフーズ」の農薬混入事件である。私は不思議で仕方がない。 15000ppmや26000ppmという検出濃度から見て、これは犯罪に違いない。斎藤勲さんが誌コラムで書いている通り、マラチオンが品の1.5%や2.6%を占めていたのだ。農薬製品の原液をそのままかけるようなことをしないと、この濃度にはならない。 犯罪者はどんな国であってもどんな社会であっても存在する。企業も100%防ぐのは難しい。以前にもこうした混入事件はあった。中国の冷凍餃子事件もそ

    消費者はもっと怒るべきだ〜アクリフーズ事件 | FOOCOM.NET
    blackrook368
    blackrook368 2014/01/17
    ↓「食べても問題ない」量としてLD50が妥当なわけないだろう。この一点のみは弁解の余地なく責められても良い部分だ。混入が疑われるからこそ最初から徹頭徹尾「食べてはいけない」と言うべきだった。
  • コロッケのコロモの2.6%、中身の0.4%がマラチオンだった!!

    執筆者 斎藤 勲 地方衛生研究所や生協などで40年近く残留農薬等品分析に従事。広く品の残留物質などに関心をもって生活している。 新・斎藤くんの残留農薬分析 斎藤 勲 2014年1月9日 木曜日 キーワード:メディア 発がん物質 農薬 「コロッケのコロモの2.6%、中身の0.4%がマラチオンだった!!」来ならばこのような形で表現すべきものではないだろうか。㈱アクリフーズ群馬工場製造のコロッケから検出された、マラチオンの濃度である。1月7日のメディアの見出しには、コロッケのコロモ部分から260万倍、中身が40万倍のマラチオン検出となっているが、何の260万倍かもわからないし、その異常さも伝わってこない。 農薬の残留基準は、適用作物に使用する際の適正管理として基準が設定されている。その基準値を使って、それぞれのべる量をかけて全てを合算にした値が、1日摂取許容量(ADI)を下回っていれば、

    コロッケのコロモの2.6%、中身の0.4%がマラチオンだった!!
    blackrook368
    blackrook368 2014/01/10
    同意だし○○万倍という表記は早くなくなってほしい(不安や恐怖を煽るだけで意味がない)んだけど、今回はわりと早くppmの数値を見たような気がする。あと、ARfDが報道で見れると思ってなかった。
  • 遺伝子組換え作物と農薬使用量の関係 、米国のメガ作物の場合

    執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農との周辺情報 白井 洋一 2013年12月4日 水曜日 キーワード:バイテク 農薬 前回(11月20日)は組換えスイートコーンの論文を紹介したが、米国のスイートコーンの栽培面積は生用、加工用を合わせても約24万ヘクタール(ha)で、品原料・飼料・燃料用のデントコーンの栽培面積(約3950万ha)の1%以下のマイナー作物だ。 米国の遺伝子組換え3大作物であるデントコーン、ダイズ、ワタは組換え品種の割合が約9割で、その普及度と農薬使用量の関係は気になるところだ。今回はこれらメガ作物の農薬使用量の変化を分析したPest Management Science誌(2013年9月)の論文「米国の農薬使用量の変化に関する経済と政策的課題」を紹介する。 著

    遺伝子組換え作物と農薬使用量の関係 、米国のメガ作物の場合
    blackrook368
    blackrook368 2013/12/15
    「注目したいのはワタで殺虫剤が大幅に減った理由だ。Bt品種の普及とともに、ワタミハナゾウムシの根絶プロジェクトが大きく貢献していることはあまり知られていない」
  • 阪急阪神ホテルズのメニュー表示 何が問題だったのか(下)-事業者に求めること

    執筆者 森田 満樹 九州大学農学部卒業後、品会社研究所、業界誌、民間調査会社等を経て、現在はフリーの消費生活コンサルタント、ライター。 品表示・考 森田 満樹 2013年11月9日 土曜日 キーワード:アレルギー 添加物 品表示 外メニュー表示の法律の考え方について(上)(中)でまとめたが、この1週間で事態はさらに深刻になった。問題は全国の百貨店に飛び火し、この先どこまで広がるのか想像もつかない。国も動きだし、法改正の可能性も出てきた。信頼回復のために事業者は何ができるのか。 ●法改正が検討されれば、外だけでなく中にも影響は及ぶ 景表法を所管する消費者庁表示対策課は、11月6日付で「ホテルのメニュー表示に係る関係団体への要請について」という文書を出して、事業者に景表法の考え方を周知させるよう求めた。また、同庁8日付で旅館・ホテルの関係団体、百貨店の関係団体に対して自主的な取り組

    阪急阪神ホテルズのメニュー表示 何が問題だったのか(下)-事業者に求めること
    blackrook368
    blackrook368 2013/11/10
    あとで
  • 「奇跡のリンゴ」から考える日本農業論〜農家、商店主が本音で語る食の未来 第1回 | FOOCOM.NET

    で一番、農薬にやさしい有機農家、久松達央さん、日で一番、リンゴとリンゴジュースの味にこだわる農家、水木たけるさん、自分が好きなものしか店に置かない、日で一番わがままな店主、安井浩和さん。この3人にFOOCOM.NET編集長の松永和紀が加わって、有機農業のこと、世界に日のリンゴを売る方法、客の胃袋をつかむべ物のこと……縦横無尽に3時間語り合った。べ物をめぐる「音」の話を4回にわたってお伝えしよう。 まず盛り上がったのは、話題の「奇跡のリンゴ」。どうも、有機農家にも、農薬を使うリンゴ農家にも評判はよろしくないようで……。 周囲のリンゴ農家が農薬を使うからこそ、無農薬が可能になる 水木:奇跡のリンゴの発祥の地、弘前市でリンゴを栽培して、ジュースなどの加工品も売っています。奇跡のリンゴは映画にまでなりましたから、地元は、大学や銀行などがとても盛り上がっています。でも、ほかのリンゴ農

    「奇跡のリンゴ」から考える日本農業論〜農家、商店主が本音で語る食の未来 第1回 | FOOCOM.NET
    blackrook368
    blackrook368 2013/08/16
    これは面白い特集だ。安井さんの立場の人の話ってほとんど入ってこない気がする。
  • 米国 食品安全近代化法ようやく動き出す 輸入食品の規制も強化

    執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農との周辺情報 白井 洋一 2013年7月31日 水曜日 キーワード:バイテク メディア 中毒 2013年7月26日、米国品医薬品庁(FDA)は輸入品にも国内産と同等の安全対策を義務付ける規制案を発表した。 ロイター通信(2013年7月26日)が伝え、日のメディアでも「米国 輸入品で新規制、国内並みの安全対策を要求、日企業も対応を求められそう」(共同通信、2013年7月27日)などの見出しで報じている。 これは突然の出来事ではない。2年半前の2011年1月に成立した品安全近代化法(Food Safety Modernization Act)を実効性のあるものにするための関連法だ。今回の規制の中味とともにこれまでを振り返る。 2011

    米国 食品安全近代化法ようやく動き出す 輸入食品の規制も強化
  • 何だかおかしい エリスリトールのアレルギー報道

    執筆者 森田 満樹 九州大学農学部卒業後、品会社研究所、業界誌、民間調査会社等を経て、現在はフリーの消費生活コンサルタント、ライター。 の安全・考 森田 満樹 2013年5月24日 金曜日 キーワード:アレルギー 栄養 品表示 2013年5月10日、NHKが朝のニュースで、甘味料が原因とみられる物アレルギーについて報道しました。報道はそれっきりだったのですが、その後、この問題は14日、23日の国会(衆議院消費者特別問題委員会)でも取り上げられています。何が問題なのか、これまでの情報を整理してみました。 ●これまでの経緯(1)(NHKの報道) まずは、NHKの10日の報道から。webニュースでは削除されていますが、概要は次のとおりです。 ・    加工品などに使われている甘味料が原因とみられる物アレルギーの患者が30人あまり報告されていたことが、専門の医師らの初めての全国調査で判

    何だかおかしい エリスリトールのアレルギー報道
    blackrook368
    blackrook368 2013/05/25
    食品添加物の甘味料に登録しては、と思ったけど、登録申請をメーカー側が行う必要があるんだそうで。でも、アレルギーの欄に書かれる(のを待つ)より表示免除のほぼない甘味料にするのが良いと思った。
  • 人事異動の季節、定年退職のある職業とない職業

    執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農との周辺情報 白井 洋一 2013年4月11日 木曜日 キーワード:バイテク 添加物 発がん物質 農薬 遺伝子組換え反対運動の激しかった2000年代前半からつきあいのあった企業の方から定年退職のあいさつメールが届いた。「今後もなんらかの形で、バイテクを応援していきたい」とのことだったが、彼らの経験と技術が元の職場に継続されていくのだろうかとやや気になった。 遺伝子組換え品や農薬では、開発企業、国公立の研究所、そして国や地域の役所が、一般市民向けにわかりやすく科学情報を伝えるコミュニケーション活動をいろいろな形でおこなっている。立場上、職務上の範囲でやっている人もいるが、自ら勉強し、工夫して頑張っている人も多い。しかし、彼ら彼女らの経験とコミュ

    人事異動の季節、定年退職のある職業とない職業
    blackrook368
    blackrook368 2013/04/11
    意図してやってる人を止めるのは難しいんだよね。しかも、自らはなんら責任を負う立場にない人は口先だけでなんでもできるから強い。
  • 消費生活センターを、ゆがんだ情報提供の場にしないために | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 消費生活センターは、消費者が悪質な事業者などに騙されないように相談に乗ったり調査したり、情報を提供したりする大切な役割を担っている。ところが先日、東京都多摩消費生活センターで、誠に残念な情報提供が行われてしまった。遺伝子組換えなどの表示についてのシンポジウムがあったのだが、科学的に極めて問題のある内容が一方的に流され、その問題点を消費生活センター職員が指摘せず黙認してしまったのだ。なにが問題だったのか、考えてみたい。 乳がんのラット写真の大迫力 その催しは、3月8日に同センターで開かれた。「消費者団体等連携講座シンポジウムin

    消費生活センターを、ゆがんだ情報提供の場にしないために | FOOCOM.NET
    blackrook368
    blackrook368 2013/03/22
    使用されたラットは「食事量が制限されていないと乳腺腫瘍が発生しやすい」種類であると聞いている(少なくともWTではない)。あと、気になるのはラウンドアップの濃度かな。もしかして論文に書いてない?
  • 消費者庁の食品表示法(下) 「安全性確保を最優先」はどこへ

    執筆者 森田 満樹 九州大学農学部卒業後、品会社研究所、業界誌、民間調査会社等を経て、現在はフリーの消費生活コンサルタント、ライター。 品表示・考 森田 満樹 2013年3月18日 月曜日 キーワード:健康栄養 添加物 農薬 品表示 消費者庁が明らかにした「品表示法(仮称・検討中)の骨格」について先週(上)に掲載し、酒類の表示と不適正表示への行政措置が、公に検討されないまま盛り込まれたことをお伝えした。続く(下)では、適格消費者団体の差止請求権とともに、新法の目的、基理念について取り上げる。 ●適格消費者団体による差止請求権とは 骨格ペーパー(下図・再掲)の右上欄「内閣総理大臣等に対する申出等」中に、「適格消費者団体による差止請求権の規定を設けることを検討中(特定商取引法、景品表示法を参考に)」とある。これも、今回初めて明らかにされた一文である。 適格消費者団体による差止請

    消費者庁の食品表示法(下) 「安全性確保を最優先」はどこへ
  • インドの農民自殺とBtワタ再考~神話vs.統計なのか?(上)

    執筆者 宗谷 敏 油糧種子輸入関係の仕事柄、遺伝子組み換え作物・品の国際動向について情報収集・分析を行っている GMOワールドⅡ 宗谷 敏 2013年2月4日 月曜日 キーワード:バイテク メディア 昨年12月24日アップの「GM大国インドの混迷~Btナスの挫折とBtワタへの毀誉褒貶(下)」 の最後で、GM(遺伝子組換え)のBtワタ種子と農民自殺の関連について少し書いた。しかし、筆者としてはややい足りない思いもあった。2013年1月26日と27日に、偶々この問題に関する海外の最新記事が2発表されたので、それらを上・下2回に分けて紹介し、この問題を考えていく一助としたい。 最初のものは、1月26日付カナダNational Post紙の「The myth of India’s ‘GM genocide’: Genetically modified cotton blamed for wa

    インドの農民自殺とBtワタ再考~神話vs.統計なのか?(上)
  • 中国の食品安全が抱える不安について

    執筆者 斎藤 勲 地方衛生研究所や生協などで40年近く残留農薬等品分析に従事。広く品の残留物質などに関心をもって生活している。 新・斎藤くんの残留農薬分析 斎藤 勲 2012年10月18日 木曜日 キーワード:農薬 9月16日から19日まで北京で開催された第5回汎太平洋農薬科学会議(日米を中心に農薬に係る研究者たちが2年に1回日と米国(ホノルル)で開催してきた会議で、昨年の東日大震災を受けて、今回は中国でIUPACの会議等と合同で開催)に参加しました。折しも尖閣諸島の国有化の問題から日中関係が緊迫化する中、安い中国系航空会社で北京に向かいました。機内の中国新聞には尖閣諸島のそれぞれの島の写真が掲載されかなり詳しく報道していました(中国語は分かりませんので、写真と紙面のスペースからそう判断)。 日からは家族等から早く帰ってきなさい等の電話も来ましたが、帰国して新聞やその当時のTV報

    中国の食品安全が抱える不安について
  • 北海道O157食中毒 浅漬けの悲劇を繰り返さぬために

    執筆者 森田 満樹 九州大学農学部卒業後、品会社研究所、業界誌、民間調査会社等を経て、現在はフリーの消費生活コンサルタント、ライター。 特集 森田 満樹 2012年9月5日 水曜日 キーワード:メディア 添加物 中毒 文化 札幌市岩井品の浅漬けを原因としたO157集団中毒は、死者7名とO157集団中毒では過去2番目の多さだったにもかかわらず、メディア報道は控えめだ。風評被害に配慮した落ち着いた報道といえるかもしれないが、どうも事の重大さが伝わってこない。事業者の責任を問う報道も少なく、昨年のユッケによるO157中毒事件や、これまでの品安全関連の事件に比べるとアンバランスな気もする。 そう思っていた矢先に、札幌市と北海道の浅漬け製造施設の立入調査の結果が発表された。あまり報道されていないが、過半数が原材料の消毒を行っておらず、衛生管理状況もかなり悪い。今後は全国の製造施設の立

    北海道O157食中毒 浅漬けの悲劇を繰り返さぬために
  • ブラジル農民のGMダイズ特許権使用料訴訟、Monsanto社粘り勝ちか?

    執筆者 宗谷 敏 油糧種子輸入関係の仕事柄、遺伝子組み換え作物・品の国際動向について情報収集・分析を行っている GMOワールドⅡ 宗谷 敏 2012年7月9日 月曜日 キーワード:バイテク メディア 農薬 GM(遺伝子組み換え)作物の格的商業化から17年、初期に導入された種子に対する特許権が世界各地でそろそろ切れ始める事態について、白井洋一氏が興味深い論考 を書かれている。 その特許権使用料に関し、ブラジルでは現在、米Monsanto社の除草剤耐性GMダイズであるラウンドアップレデイ-ダイズ(RRS)を巡って同社と農民グループとの間で法廷バトルが繰り広げられており、今回はこの問題を取り上げる。 先ず、概要について2012年6月15日の「Nature」を、他メディアからの情報も補足しながら見てみよう。 ブラジルは、2011年にGM作物(主にダイズ、トウモロコシ、ワタ)を3030万ヘクター

    ブラジル農民のGMダイズ特許権使用料訴訟、Monsanto社粘り勝ちか?
  • イノシシ、ツキノワグマ、サル、スズメ 大震災・原発事故による野生生物への影響

    執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農との周辺情報 白井 洋一 2012年6月6日 水曜日 キーワード:バイテク メディア 放射能 環境 読売新聞(2012年5月15日)に新潟県で捕獲された野生のツキノワグマの肉から、国の基準(1キロあたり100ベクレル)を超える134ベクレルの放射性セシウムが検出されたという記事が載っていた。 これは「野生のクマ肉はべないように」という人間への警告だが、大震災・原発事故はさまざまな形で東北地方の野生動物に影響を及ぼしている。 野生動物への影響を考えるシンポジウム 2012年5月13日(日)、東京大学理学部講堂で、「どうなる野生動物! 東日大震災の影響を考える」というシンポジウムがあった。日霊長類学会、野生動物医学会など4学会による共催で、環

    イノシシ、ツキノワグマ、サル、スズメ 大震災・原発事故による野生生物への影響