★朝日新聞の医療サイト「アピタル」トップページへ ★このブログの全バックナンバーへ ★ほかのアピタルブログ一覧へ 世界中の最新医学論文から、坪野吉孝氏(山形さくら町病院精神科・早稲田大学大学院客員教授)が、興味深いものをわかりやすくかみ砕いてお届けします。 非喫煙者の受動喫煙による健康被害を世界規模で推計した論文が、ランセットに1月掲載された。 各種の調査データを使って、2004年時点の192カ国の受動喫煙の状況、受動喫煙による病気のリスク上昇、受動喫煙が原因での死亡数などを推計した。 世界全体で受動喫煙を受けている非喫煙者は、小児(14歳以下)が40%、成人(15歳以上)の男性が33%、成人の女性が35%。日本を含む西太平洋地域では、小児が51%、成人男性が50%、成人女性が54%と、世界の平均より高かった。 2004年の世界全体で、受動喫煙が原因で603,000人の非喫煙者が死亡し