京速計算機に予算をつけるアホはいない 「京速計算機」からNEC、日立が離脱 ベクトル・スカラー複合構成は困難に 関係者はこのときから「もうだめだ」とわかっていたはずだ。詳細設計の最終段階になってから、主要メンバーの過半数が逃げ出したのだ。設計の最終段階になってから、アーキテクチャからやりなおすのだ。アホか、としか言いようがない。 実性能がろくすっぽ出ないアーキテクチャで、ベンチマークと期日だけ目標を達成する、というのが現状から望めるもっとも理想的なシナリオだ。これが理想なのだから、現実はといえば、ベンチマークも期日もぐだぐだになり、結局なにもできませんでした、で終わるだろう。 残り少なくなった関係者の面子をしばらくのあいだ保つためだけに「金をくれ」と要求せざるをえない担当者には同情する。