12日午前5時49分ごろ、東京湾を震源とする地震があり、東京都調布市で震度5弱を観測した。23区のほか埼玉、千葉、神奈川3県で震度4を記録し、東北から中部地方の広い範囲で揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは57キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は5.2と推定される。この地震による津波はなかった。 毎日新聞が正午現在で集計した各地のけが人は、転倒するなどして東京で重傷2人を含む11人▽千葉で重傷1人▽神奈川で軽傷1人。 記者会見した気象庁地震津波監視課の長谷川洋平課長は「国が想定している首都直下地震と震源のエリアは同じだが、規模は想定の1000分の1。今回の地震が今後、より大きい地震を誘発することも考えにくい」と説明。地震はフィリピン海プレート(岩板)内部で起きた正断層型とみている。今後2〜3日の間に最大震度4の余震の恐れがあるといい、大雨で地盤が緩んでいる所もあるため、