米国のメキシコ国境警備が穴だらけだと国民に認識されることは、11月の米大統領選に向けてバイデン大統領にとっての重大な負い目となる。世論調査によると、移民と国境警備は有権者が最重要視する争点であり、この問題へのバイデン氏の対処は厳しい判断を受けている。しかし絶え間ない移民流入は、米国経済の主要な優位性でもある。長期的な人口高齢化によって先進各国の労働市場が窮地に追い込まれ始めていることに照らせば、なおさらだ。短期的な対応によって、この現状を変える必要はない。 バイデン氏、メキシコ国境からの不法越境対策強化 大統領令に署名 ワールドcategory焦点:政権浮揚かけた減税、立ちはだかる生活防衛意識 消費効果読めず「夏は暑ければ暑いほど消費が伸びる。今年は猛暑予想。旅行やレジャーなどの娯楽系、エアコン、ビール、アイスクリームなどの商品も期待できる」ーー33年ぶり高水準となった春闘の賃上げと6月か