米航空宇宙局の衛星が撮影した北極域の海氷(2010年9月13日撮影、資料写真)。(c)AFP/NASA 【11月25日 AFP】大量の熱を蓄えた海水と北向きの風が、北極域での異常な高気温を引き起こしており、気候変動の「悪循環」がそれに拍車を加えているとの研究報告が24日、発表された。 北極の天候の変化を1時間ごとに追跡記録しているデンマーク気象研究所(DMI)が発表した観測データによると、極氷冠上空の大気の温度が、平均を9~12度上回る状態がこの4週間続いているという。 DMIの気候研究者のマルティン・シュテンデル(Martin Stendel)氏によると、北極点(North Pole)上空の温度は先週、数日間にわたって0度を記録し、11月中旬の例年の水準を約20度上回ったという。 シュテンデル氏はAFPの取材に、人工衛星による観測データ収集が開始された1979年以降の記録としては、先週の