ニコチンを体に入れると、アルコール依存になりやすくなると分かった。 米スクリプス研究所のオリバー・ジョージ氏らの研究グループが、神経科学分野の専門誌、ニューロサイエンス誌において2015年4月14日に報告している。 ニコチンと神経細胞に関連 研究グループによると、たばこを吸う人は、吸わない人に比べて、アルコール依存症になるリスクが5倍から10倍高い。 いったいなぜだろうか。 研究グループはニコチンが飲酒に及ぼす影響をネズミで検証した。 ネズミは2つのグループに分けて、最初にどちらのグループにもアルコールを与える。人間でビール1、2杯分に相当する量を飲んだネズミには、酔った様子を見せる前に与えるのを止める。その上で、片方のグループにはアルコールの蒸気に触れさせ、もう片方のグループにはニコチンとアルコール蒸気の両方に触れるような環境に置いた。 すると、ニコチンに触れないグループでは、