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  • アートバトルロワイヤル・岡田聡総括:東京芸術史 ~作家インタビュー、現代アート情報

    【カテゴリー:アート report】 (2010/08/07) 7月末までトーキョーワンダーサイト郷で開かれ、会期中の毎週日曜日に参加アーティストらの討論会も併せて実施した「アートバトルロワイヤル(ABR)」展。終わったかと思いきや、村上隆氏がGEISAIとからめての討論番組を企画し、8月8日にニコニコ動画で生放送されることになった。 その前に予習というか復習というか、7月25日にust放送されたABR第四夜(最終夜)を振り返っておく。 録画(1)が僕のPC環境ではなぜか見られないので、録画(2)のみについてになるが、その中で企画者・岡田聡氏による総括に少なからず共感するところがあったので、文字起こししておく。あす(8日)の討論番組でこの総括が活用されるかどうかは知らないけれど。 (以下、岡田氏の発言) 総括というか僕の仮説というか思いを話すと、今の時代、大きな物語が失効していて、思想や

  • 「やはりカオスラウンジとは何か」~鑑賞編:東京芸術史 ~作家インタビュー、現代アート情報

    【カテゴリー:アート report】 (2010/04/18) 高橋コレクションで開催中のカオスラウンジを見てきた。あす(18日)までだったのですべり込み。 16日に行われた討論会「やはりカオスラウンジとは何か」で、今回キュレーションを行った黒瀬陽平氏が東浩紀と村上隆両氏にケチョンケチョンにやられ、5月の別会場での展開の中で明確なコンセプトを打ち出すと青息吐息で述べたらしいので、総括するにはまだ早い模様。とは言え、一応、高橋コレクション会場の展示について軽く言及しておく。 僕は「「黒瀬陽平『カオス*ラウンジ宣言』」といくつかの質問」と題したエントリーで、下の5つの質問を勝手に提示した。 質問(1)「アーキテクチャ時代のアート」と呼ばれるものは、「作品未満の作品」ではなく、れっきとした「作品」なんだろうか?(2)わざわざアートという名の土俵に上がることの意味はなんだろう?(3)ネットの外側で

  • 「やはりカオスラウンジとは何か」ust中継2:東京芸術史 ~作家インタビュー、現代アート情報

    【カテゴリー:アート report】 (2010/04/17) 以下、「やはりカオスラウンジとは何か」ust中継1の続き。 ・・・ 村上隆:日の美術界の未熟さや、皆で補完し合うエネルギーの気持ち悪さがあって。濱野さんや福嶋さんの西洋のコンテクストをきりきりと切るようなものを使いながら、実弾と設計図が必要で、実弾として黒瀬君の軍団がいて、設計図部門は福嶋さんや東さんがいると。 東:いや、福嶋君はカオスラウンジの評価低いんだから終わってるよ。そうツイートされている。黒瀬君は、村上隆にこれだけ押してもらい高橋コレクションでああいう展覧会をやるってことは、もう逃げられないんだよ。反論されたら全面攻撃するしかない。色んな人を立てるのは無理。福嶋が「カオスラウンジ分からない」と言うなら福嶋を斬るしかないんですよ、これからは。カオスラウンジの素晴らしさを相手の土俵に踏み込んで爆弾のように投下するしかな

  • 「やはりカオスラウンジとは何か」ust中継1:東京芸術史 ~作家インタビュー、現代アート情報

    【カテゴリー:アート report】 (2010/04/17) 村上隆のGEISAI大学が16日に開かれ、美術家・評論家で「カオスラウンジ」キュレーターの黒瀬陽平氏が講師に迎えられた。演題は「カオスラウンジとは何か」。 その後、村上隆、濱野智史、黒瀬陽平、石岡良治、村上裕一、(途中から)東浩紀の6氏による討論会「やはりカオスラウンジとは何か」が引き続き開かれ、ust中継された。そのメモ。 黒瀬氏が救いようがないほどにコテンパンにされる、ある意味での伝説的討論。以下、適当に各氏の発言を抜粋。 村上裕一:後ろで(黒瀬氏の講演を)聞いていて、今日の黒瀬さんはぬるかったんじゃないか(と感じた)。周囲でボソっと「え、何言ってるのか分からない」といった声が(客から)こぼれていて、けれど一方で僕らのような人たちは「分かる、分かる、むしろ自明すぎね?」という勢いがあるんだけど、これって問題あるんじゃね?と

  • 宮下公園アーティスト・イン・レジデンス~NIKEパーク化問題2:東京芸術史 ~作家インタビュー、現代アート情報

  • 宮下公園アーティスト・イン・レジデンス~NIKEパーク化問題:東京芸術史 ~作家インタビュー、現代アート情報

    【カテゴリー:アート report】 (2010/04/13) 渋谷区が宮下公園を「宮下NIKEパーク」という名前のスポーツ施設に変えようとしている問題で、一部で反対運動が活発化している。これは今に始まった話ではなく、むしろ具体化寸前であり、3月31日には渋谷区議会で関連条例が可決されたらしい。「らしい」と言うほどにしか、この問題はメディアに取り扱われていない。 この反対運動について、僕は様子見をしてきたし、今も様子見を続けている。と言いつつ、ここでこの話題について軽く触れる気になったのは、先日、たまたまこの公園を歩いて通過したからである。宮下公園では「アーティスト・イン・レジデンス」(AIR)と称してアーティストたちが滞在制作を行っており、何を作っているかは知らないけれど、テントが複数張られていて異様な空間になっている。 AIRのブログに「原宿側へもちろんぬけられます」との立て札の写真が

  • サバイバル・プロジェクト@3331:東京芸術史 ~作家インタビュー、現代アート情報

    【カテゴリー:アート report】 (2010/03/21) 今月オープンしたばかりのアートセンター、3331 Arts Chiyodaで20日に開かれたシンポジウム「サバイバル・プロジェクト 現代美術の機関はいかにしてインディペンデントでいられるのか?」を聞いてきた。 3331は元は中学校だった建物を使ったスペース。ああ、日の都市にも(人口減少に伴い)隙間ができ始めたんだなという印象。また、台湾ではほぼ同時期の2月末に、台北コンテンポラリーアートセンター(TCAC)がオープンしていて、今回のシンポジウムを企画したのは、TCACのキュレーターであるジェン・メイヤー氏だ。 パネリストは以下の通り。 ・中村政人 (3331 Arts Chiyoda、ディレクター) ・片岡真実( 森美術館、チーフキュレイター) ・住友文彦( AIT キュレイター、 インディペンデントキュレイター) ・マンレ

  • 新潟市美術館問題は美術館問題(カビ、虫、北川フラムはさておき):東京芸術史 ~作家インタビュー、現代アート情報

    【カテゴリー:アート topic】 (2010/03/04) 毎日jpによると、昨年展示室内でカビが生えて問題になった新潟市美術館(北川フラム館長)で、今度は虫が40匹確認された、とのこと。そして、同美術館では4月から国宝展示が行われるというから、こりゃ大変だ、と報じている。 ただ、僕はこの問題は「ひどい管理体制だ」という非常識論だけで切り捨てられる話ではないと思う。ある意味では、美術館の役割を考え直す良い機会でさえあるように思う。 カビ問題後、新潟では、同美術館初代館長らが「新潟市美術館を考える会」を発足させ、アンチ北川体制運動を展開している。この会では、カビ問題だけに注力しているわけではなく、報酬や実働時間など北川氏の公務員としての在り方はどうなのか、北川氏の経営するアートフロント・ギャラリーへの業務委託は適切なものか、など多岐にわたる問題を指摘している。 北川氏個人をめぐる問題はさて

  • 梅沢和木「エターナルフォース 画像コア」~番外編:東京芸術史 ~作家インタビュー、現代アート情報

    【カテゴリー:アート report】 (2009/12/03) 開催中の梅沢和木個展「エターナルフォース 画像コア」について書いたところ、当サイトへのアクセス数が急増して驚いた。 ツイッターで「ついたー上に限って言えば、名和晃平よりも梅沢和木の方が現代美術作家として知名度高いよなぁ」と呟いている人がいて、試しにgoogleで「名和晃平」を検索すると六万六千件(12/2現在)程度だったが、「梅沢和木」ではなんと百万件(同日現在)を超えていた。 なるほど、圧倒的な差だ。 じゃあ、梅沢和木の方が名和晃平よりもアートワールドで評価されているかと言うと、必ずしもそうではない。少なくとも作品の価格は名和晃平の方がずっと高いし、国際的なイベントやら展示会やらで人を集めるのも名和晃平の方だ(僕だって話を聞きに行った)。それどころか、美術関係者の中には梅沢和木のことを知らない人だって多くいるんじゃないか。ネ

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