2時間超のドラマ化。旧作ドラマの記憶はどの版もあやふやなので、比較せずに感想。 映像的には先日の『はだしのゲン』ドラマに負けず劣らず完成度が高い。ドラマレベルならばインビジブルVFX*1は充分なクオリティが得られるようになってきた。廃工場の壁穴が星空に見えるカットなど*2、単純に映像として良い絵も多い。 俳優陣の所作も良く、主人公の演技を安心して見ていられる。ただ、ビンタ等の虐待シーンは力を抜いているのがあからさまだった*3。 物語は、まずまずの内容。主人公の人物像を示す序盤から逃亡を続ける前半、戦犯として扱われる後半まで、隙らしい隙がない。日本軍における捕虜虐待、戦前戦後で態度を変える人々、米軍の巧妙な虐待といった大状況から、戦後社会からも阻害される戦犯容疑者、真犯人を知って*4苦悩する主人公まで、見せるべきものをしっかり見せている。軍人だった主人公を昭和天皇は助けず、マッカーサーが助け