ブックマーク / ynfoil.exblog.jp (1)

  • 奈良美智の日々

    『地図にない街』 1988年から12年間、僕はドイツという異国に住んでいた。その暮らしの4年目に電話をつけて、11年目にネットをつないだほど世の中に疎い生活だった。それでも日々の暮らしの中で日のことを思わないことはなかった。ただ、想い出そうとするその風景は、重なる記憶に妄想が入り混じって、昨日見た風景を思い出すようにはいかない。そんな頃に出会ったのが「シロ」と「クロ」。そして彼らが住む「宝町」だった。その街並みは上京して初めて歩いた新宿のようだった。しょんべん横丁で定って、高層ビルの間を吹き抜ける強い風に吹かれながら歩いた道。新宿ロフト前にはライブを待つパンクス達がたむろしていた。ネオンが溢れる歌舞伎町で補導される家出少女。南口ではいつも誰かがシンナーでラリってた。チンピラと警察の笑えるような追いかけっこ。「宝町」は僕の記憶の中にある町だった。実体験と妄想が入り混じった記憶の中の町

    奈良美智の日々
  • 1