ビジネスマンの基本を問えば、第一に誰からも「身なりを整える」という答えが返ってくる。これは「高価なものを身につける」意味ではない――。 分野は違えど、それぞれが世界最強と評される「ゴールドマン・サックス」「マッキンゼー・アンド・カンパニー」そして、「ハーバード・ビジネススクール(HBS)」。世界を牽引する産業・金融界、さらには政界のリーダーたちの多くがこの2企業の出身者だ。そして「HBS」の学生の多くが先の企業を経て入学、もしくはMBA取得後にこれらの企業に入社する。世界のエリートとして指導的役割を担う彼らの常識やルールは、これらの場所で培われると言っても過言ではない。 この2社1校で実務、学びの経験を経て、現在自身の企業を経営する戸塚隆将さんは、世界のエリートたちが大切にする基本には共通項があると断言する。その共通の作法は、能力や経験に関係なく、人間生活を送るうえでも大切なことだという。