ジョン・フィッツジェラルド・ケネディは1961年、43歳という若さで、第35代アメリカ合衆国大統領に就任した。「ニューフロンティア」と呼ばれる政策を掲げ、大統領就任演説では「あなたの国があなたのために何をできるかと問わないで欲しい。あなたがあなたの国に何ができるかと問うて欲しい」と語った。新しい政治スタイルで、アメリカを牽引した大統領だ。 ハンサムでスポーツマンを思わせる、日焼けした精悍な顔立ち。2ボタンのスーツで美しい妻・ジャクリーンと颯爽と歩く姿に、アメリカはもちろん、世界中が新しい時代を感じ、ふたりの行動、振る舞いもが注目された。 ソ連との冷戦の緊張状態の最中に大統領に就任した彼は、1962年のキューバ危機を乗り越え人類を核戦争の危機から救い、「60年代の終わりまでに月に人間を送り込む」と高らかに宣言。人々はアメリカ、いや世界に未来と夢を感じさせた。 しかし1964年11月22日午後
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