米Ambarella, Inc.は,画像処理LSIの新製品として「iOne」を発表した。デジタル・カメラやビデオ・カメラ,ポケット・ムービーなどに向けたLSIで,米Google Inc.を中心に開発が進められている組み込み向けソフトウエア基盤「Android」に対応するのが大きな特徴である。同社は,iOneを搭載する機器を2011年1月6日~9日に米ラスベガスで開催する「2011 International CES」で実演する予定である。
ウォーターフォール型で重視する要素(価値)とアジャイル開発で重視する価値を対比。ウォーターフォール型の価値を否定しているのではなく、重要であることを認めつつ、新たな価値にも目を向けることを促している アジャイル開発の各手法の提唱者が合意した宣言で、アジャイルの根幹ともいうべき精神を表す。ウォーターフォール型開発で重視すべき要素(価値)を四つ挙げ、それぞれに対するアジャイルの価値を提示している(図1)。 新しい四つの価値が、あたかも既存の四つの価値を置き換えるように見えるがそうではない。これまでの価値の重要性は認めつつ、別の新しい価値に目を向けることを促している。 word2 自己組織化 アジャイル開発が目指す行動規範のこと。チームを構成する各メンバーは自分自身をコントロールして自律的に行動し、目標に向かってチームの成長に貢献する。この成長を「自己組織化」と呼び、変化への適応能力を高める上で
インターネットの世界で今、大きな変革が起こりつつある。ブラウザを使ったWebサイトへのアクセスから、単機能だが便利なアプリを使ったサービスの利用へ。汎用的なパソコンから、iPhoneやAndroid端末などのスマートフォンへ。ユーザーを囲い込むことで利益を得ようとする「ネットの巨人」同士がしのぎ合う中で、そんなプラットフォームシフトが世界規模で進行しているのだ。 この大変革の波をいち早くとらえ、“The Web Is Dead. Long Live the Internet”と題するコラムとして発表したのが、米WIRED誌の人気編集長クリス・アンダーソン氏とジャーナリスト(同誌の協力編集者)のマイケル・ウォルフ氏である。2010年8月に発表するや世界中の人々に衝撃を与え、一大センセーションを巻き起こした。ここでは、『GQ JAPAN』2011年1月号に掲載された「The Web Is De
これまでの10年で半導体消費には大きな変化が起こった。2000年ごろまでの半導体消費の牽引役は,デスクトップ・パソコン(PC)やオフィース・コンピュータ(オフコン),有線通信機器,家電だった。その後にノートPCやデジタル家電,携帯電話が台頭し,半導体消費の中心は企業から家庭や個人に移行した。そして最近は,半導体消費者の人口が増加することによる消費拡大が顕著になってきた。BOP(base of population:年間所得が3000米ドル/年未満の貧困層)の所得が上昇し,新たに半導体消費層になってきたからである。この新たな半導体消費層向けのエレクトロニクス機器は,EMS/ODMが中心となって製造している。半導体消費全体に占めるEMS/ODMの割合は,10年前の8%から現在は32%に急増した。これまでの10年間の変化は,我々の予想をはるかに超えるものだった。このことから,今後10年間で起こる
米Googleの傘下のYouTubeとAdMobの創設者がそれぞれの職を辞任すると複数の米メディアが報じている。10月29日の米New York Timesは、YouTubeの共同創設者で最高経営責任者(CEO)のChad Hurley氏が同職を辞任し、非常勤顧問としてYouTubeに残ると伝えている。 アイルランドで開催されたWebカンファレンスの会場で同氏が辞任の意向を明らかにし、後にGoogleがその事実を認めた。YouTubeの経営については、Googleが2008年に同社社員のSalar Kamangar氏をHurley氏の補佐役として派遣しており、同氏が日常業務の実質的な指揮を執ってきた。今後はこのKamangar氏がYouTubeのCEOに就任する予定で、Hurley氏は男性向けアパレルの事業により多くの時間を割くようになるという。Hurley氏は「顧問としてYouTubeに
情報通信研究機構(NICT)と国際電気通信基礎技術研究所(ATR)は,脳活動を非侵襲に計測することで,ユーザーの指先の動きを連続的に推定し,再現できるBMI(brain machine interface)技術を開発した(発表資料)。従来の非侵襲型BMI技術は,あらかじめ用意した数パターンの動作から正答を推定するものが多かったが,今回の技術では指先の2次元座標(20cmの範囲内)を,50フレーム/秒(20ms)と動画像並みの高いフレーム・レートで連続的に推定することができる。空間精度は14.7mmである。ロボットの遠隔操作などへの応用を見込む。 ATRなどは2009年3月に,ホンダの人間型ロボット「ASIMO」をBMI技術で操作する技術を発表しているが(Tech-On!関連記事01,02),今回のBMI技術もその延長戦上にあるといえる。ASIMOを操作するBMI技術では,判別できるのはあら
米国で2010年1月に公開後,既に130万のダウンロード実績がある人気のメディア・センター・ソフトウエア「Boxee」を搭載した小型のセットトップ・ボックス(STB)「Boxee Box」が同11月に発売される。販売するのは台湾D-Link社で,価格は199米ドル。2011年以降には,D-Link社以外の企業からも同様の製品が発売されるという。 Boxee Boxは,有料・無料に関わらずインターネット上の動画配信サービスなどをテレビで簡単に使えるようにするもの。YouTube,MLB.tv,Netflix,Pandrora,Flickrなどに対応する。テレビとはHDMI経由で接続する。1080pのHD動画に対応しており,無線LAN機能も備える。 Boxee Boxのホーム画面には,同社がプロモーションするWebサービスの情報のほかに,Twitterに登録した友人のお薦め動画などが表示される
韓国開催のディスプレイ関連の国際会議「IMID(International Meeting on Information Display) 」と同時開催されている「韓国電子展KES(Korean Electronics Show)」。前回のSamsungに続いて,今回はLGの展示について報告する。 LGのブースも3次元(3D)ディスプレイが中心であったが,会場の中心にはLGがスポンサーとなっているF1マシンが置かれ,どちらかというと技術よりイメージ先行型の展示となっていた(図1,図2)。3Dディスプレイは様々な応用が提案されており,業務や教育用のデモやゲームのデモなどが行われていた(図3,図4)。3Dのデモではやはりゲームの人気が高く,体験コーナーでは多くの人がコントローラを扱っていた。 Samsungのスマートフォン「Galaxy S」に対抗するLGの「OPTIMUS」も,かなりのスペー
韓国開催のディスプレイ関連の国際会議「IMID(International Meeting on Information Display) 」と同時開催されている「韓国電子展KES(Korean Electronics Show)」について報告する。韓国電子展は日本の「CEATEC JAPAN」に相当するが,ディスプレイは韓国電子産業の花形であるため,「Samsung」と「LG」のブースのかなりの部分がディスプレイに割かれている。今回は,Samsungの展示について報告する。 3D+インタラクティブ機能テレビと,有機ELスマートフォンをアピール 今回のSamsungのキーワードは「Smart TV」であった(図1)。また,このSmart TVを実現するために,ワールドワイドで様々な企業と幅広く連携していることを強調している(図2)。
ソニーは,画面寸法が21.7m×4.8mで,3次元(3D)映像の表示に対応するLEDディスプレイを,2010年10月5~9日に開催されている「CEATEC JAPAN 2010」で披露した。同社の展示ブースのメイン・ステージに設置されており注目を集めている。 28型のLEDディスプレイ・ユニットを,複数枚張り合わることで大型化を実現。最大で867型に対応できるという。LEDディスプレイは,明るさが2000cd/m2,コントラスト比が1000対1。視野角は,上下が90度,左右が120度である。 3D映像の表示は,左目用と右目用の映像信号を1ラインおきに交互に配置する「ライン・バイ・ライン方式」に対応する。円偏光メガネを用いて見る。 867型のLEDディスプレイは,2010年6月19日に「埼玉スーパーアリーナ」で開催された「FIFA WORLD CUP FES SUPER PUBLIC VIE
米Microvision,Inc.は,1280×720画素のHD映像を投射できる超小型のレーザ・プロジェクターを開発し,幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2010」に出展した。明るさは15lmである。「2011年に量産化する予定」(同社の説明員)。 開発品は,RGB3色のレーザを光源とし,MEMSミラーを走査することで,映像を投射するもの。Microvision社は2010年3月に,同様の技術を用いた848×480画素の映像を投射できる超小型プロジェクター「SHOWWX」を製品化済みである(Tech-On!の関連記事1)。1280×720画素のHD映像を表示するため,MEMSミラーなどの光学システムを新たに開発したとする。 開発品の外形寸法は118mm×60mm×14mmであり,現行機種であるSHOWWXと同一。搭載するLiイオン2時電池の容量は1800mAhで,「90~12
日本メーカーが中国やインドなどの新興国市場の攻略に本腰を入れ始めた(関連の動向をまとめた『日経エレクトロニクス』の6月28日号特集「いざ新興国,日本流で挑む」はこちら)。今後,国内技術者が開発した製品の顧客の本流は,先進国から新興国に急速に移りそうな勢いだ。 ただ,新興国では先行する韓国や現地のメーカーが行く手に立ちはだかる。先進国を上回るスピードで動く新興国市場で日本企業は何を目指すのか。その取り組みを追う。第2回の今回は,ソニーの中国統括会社,Sony(China) Ltd.で薫事・総裁を務める永田晴康氏が語る同社のテレビ戦略。 (第1回の「組み込みベンチャーがアジアで感じたスピードの差」はこちら) 2009年の暮れに中国で約3000元(約4万円)の32型液晶テレビを発売しました。日本では価格だけを見て「安い」と取り上げられてしまいがちですが,中国では決して安い商品ではありません。32
ユビキタスの家高朋之社長。1966年生まれ。1991年に大阪大学経済学部を卒業後,アンダーセン コンサルティング(現アクセンチュア)やマイクロソフト,ボーダフォンなどを経て,2006年11月にユビキタスに参加し,2008年6月に同社CFO(最高財務責任者)。2010年4月から現職。 これまで好業績を牽引してきたのは,任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」に採用された無線LANソフトウエアである。ユビキタスの売り上げの約7割をDS向けのソフトウエアが占める。ただ,この製品を含むネットワーク関連分野の比率は徐々に低くなりつつある。この2年ほどの間に新たに加えた製品群が軌道に乗り始めたからだ。 2008年8月には,米Encirq社から組み込み機器向けデータベース・ソフトウエア「DeviceSQL」の知的財産権を取得。それを基盤にしたソフトウエア製品が,パナソニックやオリンパスのデジタル・カメ
新型スマートフォン「iPhone 4」の電波受信問題について開いた記者会見で、米AppleのSteve Jobs最高経営責任者(CEO)が行った説明の内容を巡って波紋が広がっている。 AppleのJobs氏は米国時間2010年7月16日、米カリフォルニア州クパチーノの本社で記者会見し、iPhone 4は本体の持ち方によって電波が遮られ、受信感度が低下すると説明した。 対策として、米消費者情報誌の実験で問題が解決されることが明らかになった「Bumper(バンパー)」と呼ぶ専用ケースをすべてのユーザーに無償で配ると発表。その一方でBumperを使ってもiPhone 4を気に入ってもらえない場合は、故障していないものを対象に返品に応じ、全額返金すると説明した(関連記事:iPhone 4のアンテナ問題、専用ケースで解決---米消費者情報誌)。 しかしJobs氏がこの会見の中で「これはiPhone
米Knoは現地時間2010年6月2日、学生向けのタブレット型電子端末「Kno」を発表した。タッチ式スクリーンを2枚備え、見開きタイプとしても、1枚のスレートタイプとしても利用できる。ノート、教材、Webアクセス、教育アプリケーション、デジタルメディアの要素を組み合わせ、学習体験の向上を支援する。Knoは「knowledge(知識)」から名付けられている。 Knoは、一般的な電子書籍リーダーや他のタブレット型コンピュータが提供していない学習用途に特化した各種機能を備える。印刷媒体の教科書と同様に複雑なグラフや図形を表示したり、直接メモを書き込んだり、ハイライト表示したりができる。 2枚のスクリーンはそれぞれ独立したインタフェースで操作できる。両パネルで電子書籍を見開き表示できるほか、片面で教科書を表示しながら別片面でWebを閲覧するといった使い方もできる。動画視聴などのデジタルメディア利用や
Windowsネットワークは、その使いやすさが最大の特徴である。ネットワークにつないで、メニューやアイコンを順にたどっていけば、ネットワーク上のファイルやプリンタを簡単に利用できる。自分のパソコンのファイルやフォルダを、他のユーザーに公開することも簡単だ。 従来環境との互換性を確保しながら通信する このWindowsネットワークの使いやすさは、最新OSのWindows 7を含めて、どのWindowsを使っていても変わらない。これらのWindows 7と、その前のWindows Vista、さらにはWindows XPなどのパソコンを同じネットワーク上に混在させても、そうしたOSの違いを意識せずに同じように利用できる。たとえば、それまではWindows XPしか使っていなかったようなネットワークに、Windows 7を参加させてもほかのパソコンからは今までのXPパソコンと同じように見える(図
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