【ソウル時事】韓国最高裁が三菱重工業に元徴用工への賠償を命じた訴訟の原告側は、同社に対し、和解協議に向けた「誠意ある回答」を求める意見書を18日ごろに渡し、2月末までに応じない場合、3月1日に差し押さえ手続きに着手する方針を決めた。 原告側弁護士が7日明らかにした。 3月1日は、日本の植民地支配に抵抗して起きた1919年の「三・一独立運動」から100周年の節目に当たる。 7日付のハンギョレ新聞によると、原告側は、三菱重工が韓国内に1000件余りの特許権などを保有していると推定。韓国国内企業が同社に毎年、技術使用料として支払っている4500万ウォン(約450万円)の債権もあるとみている。同社が協議を拒否した場合、特許権などを差し押さえ、これを金銭に換算する手続きを踏むという。