自民党の現職に対してダブルスコアでの敗北となった。藤井さんは振り返った。 「できることはやった。立候補を表明して1年あって、準備はしていた」 藤井さんは和歌山市内に事務所を構える弁護士だ。地元から東大法学部に進み弁護士となった。和歌山県の弁護士会長も経験。加えてトライアスロンや水泳のマスターズに出るスポーツマン。候補者として申し分無い人材だ。 2019年の参議院選挙に立憲から出て敗れた。それが最初の選挙。今回は満を持しての選挙だった。 「参議院選挙の時は準備も十分ではなく、兎に角出て頑張ったというだけだった。今回は自民党を批判する声も多く、勝つことを意識して選挙を戦った」 しかしこの結果だった。 「やはり私には組織が無かった。自民党は『面』で選挙している。立憲は『点』でしかできていない。『点』と『点』をつなげられなかった」 吹っ切れた表情で淡々と語った。 保守的な地域で戦うとは 2017年