デビューのきっかけは「娘の液タブ」 ――今から1年前、53歳で全く新しい世界に飛び込んだわけですが、どういう経緯で漫画家デビューしたのでしょうか? 林田もずる(以下、林田) 中学生の娘が入学祝いに買ってもらった液晶ペンタブレットで絵を描いているのを見て、「デジタルでデザイン画が描けたら便利そうだな」とアパレルの仕事に役立てるために自分も買ってみたんですよ。そうやってデザイン画を描いているうちに、「これって漫画も描けるのか!」と気づいて、2021年から夜な夜な趣味で漫画を描くようになりました。液タブの使い方を教えてくれた娘には感謝です。 「本当は美大に進学したかった」 ――もともと漫画を描くのは好きだったんですか? 林田 小さい頃の夢はずっと漫画家で、オリジナルのストーリー漫画を描いたりしていました。中学生の頃からバンドとか演劇とかほかにも興味のあるジャンルが増えていったんですが、とにかく何
