大阪地検特捜部の証拠改竄(かいざん)事件に絡む隠蔽疑惑で、主任検事の前田恒彦容疑者(43)による改竄があったという“内部告発”をした郵便不正事件の公判担当検事が「公判は無罪になる」と周囲に話していたことが28日、分かった。故意による証拠改竄となかば確信した上で、厚生労働省元局長の村木厚子さん(54)=無罪確定=の公判で問題化することを懸念していたとみられる。 最高検は、公判担当検事らが前田容疑者の改竄行為をどう認識していたかに関心を寄せており、その“内部告発”を受けた大坪弘道前特捜部長(現京都地検次席検事)と佐賀元明前特捜部副部長(現神戸地検特別刑事部長)も故意による改竄を把握していた可能性が高いとみているもようだ。 関係者によると、1月27日の村木さんの初公判で、フロッピーディスク(FD)の更新日時に関する正しいデータを添付した捜査報告書が証拠採用され、検察側主張と食い違うことが判明。刑