すべての小学6年生と中学3年生を対象にした「全国学力テスト」が行われました。大阪府教育委員会は学校別の結果を中学3年生の内申点の評価に反映することを決め、文部科学省は「テスト本来の趣旨を逸脱するおそれがある」として懸念を示しています。 大阪府教育委員会が全国学力テストの結果を内申点の評価に反映させることを決めたのは、今月10日でした。生徒一人一人のテスト結果を直接、内申点に反映させるのではなく、学校別の成績を内申点をつける際の目安に活用するとしています。 具体的な仕組みは次のとおりです。 まず、大阪府教育委員会が中学3年生の府全体の内申点の平均の目安を決めます。 全国学力テストの学校別の結果を反映させるのはこのあとです。 学校の平均正答率が府全体の平均を上回った中学校には、その分を内申点の平均の目安に上乗せします。逆に下回った中学校は、その分、下げることになります。 例えば、府全体の内申点