かつて、掌編創作の師から「ラストが大事」ということを、繰り返し教わりました。 初心者は、出だしに力が入り過ぎて、肝心のラストは駆け足で終わってしまいがちなので、配分を考えること。「頭」は軽くして、結末にしっかりと重点を置くこと。 「行き当たりばったりではダメ、ラストシーンを目指して進むように書きなさい」 という教えを肝に銘じています。 ──銘じていますが、時には、終わりがはっきりと定まらないまま、見切り発車的に書き始めることがあります。途中でラストシーンが浮かんでくるのを期待して書き進むのですが、思いつかないと暗礁に乗り上げます。 逆に、先日書いた掌編では、前もって決めていたラストが二転三転しました。 toikimi.hateblo.jp 最初に想定していたラストシーンは、主人公の「私」が飲んだ2種類のオリジナルカクテルの手書きレシピを、帰りぎわにマスターからプレゼントされる、というもので
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