米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が11月に発売する予定の新型電気自動車「シボレー・ボルト」について、エンジンがあるのに電気自動車だというのはおかしいと米メディアが批判し、販売に影響する可能性が出てきている。 問題は10月に判明したボルトの走行システムで、本来の電気自動車はモーターのみで走行するが、ボルトはモーターのほかにガソリンエンジンも搭載。高速走行時などはエンジンの駆動力も車輪に伝え、走行を補助する機能を備えているという。 ウォールストリート・ジャーナル紙は「電気自動車というよりは、ハイブリッド車に近い」と分析し、ニューズウィーク誌も「消費者は大きく失望するだろう」と批判する。調査会社エドマンズ・ドットコムは「完全に電気自動車かと聞かれれば、答えはノーだ」とした。GMは「ボルトは(プリウスなどの)ハイブリッド車とは違う。新しい方式の電気自動車だ」と主張している。(共同)