世界で最も密売されている哺乳類センザンコウ。その大半がウロコ目的だ。(PHOTOGRAPH BY BRENT STIRTON, GETTY/NATIONAL GEOGRAPHIC) センザンコウは、世界で唯一ウロコを持つ哺乳類であり、世界で最も密売されている哺乳類でもある。アジアやアフリカで横行する密猟の主な目当ては、中国の伝統薬に使われるウロコ。調査によると毎年、数十万匹が殺されているという。(参考記事:「こんなに愛らしい、希少な哺乳類センザンコウ」) しかし、センザンコウが狙われる理由はウロコだけではなく、需要の中心もアジアだけとは限らないとする論文が、学術誌「Conservation Science and Practice」に発表された。米国は2000年までセンザンコウの皮の主要な輸入国であり、その風変わりな皮がカウボーイブーツやベルト、財布に加工されていた。 2017年、センザン