おとぎ話『太陽と月』 作:コピ 今日もみんなに時を知らせるため、日が青空を一直線に歩きます。 「あっ、もう、体力の限界・・・」 地球という村に、二人の女の子が住んでおりました。 太陽と月です。 太陽は明るく活発で、とても正義感の強い性格でした。 一方、月は容姿が美しく、お金持ちの家で何不自由なく育ちました。 ある日のこと、神様は二人を呼び出しました。 「皆に時を知らせている日がもう歳でのぉ。そろそろ交代する時期だと思っている。二人のどちらかにお願いしたいが・・・」 二人は顔を見合わせます。 太陽は元気よく答えました。 「お日さまは、私の憧れです。私にやらせてください!」 月は控えめな声で答えました。 「私もやってみたい・・・です」 太陽は月に向かって言いました。 「任された以上は、責任を持って最後までやり抜かなきゃダメ。あなたに出来るの?」 月が少し考えてから答えます。 「たぶん・・・大丈