遙 洋子 タレント・エッセイスト 関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。 この著者の記事を見る
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眠れない。とても疲れている。 大丈夫。鬱ではない。眠れない夜があるというだけで、昼間は寝ている。 問題はむしろ、起きていられないことだ。気がつくと夢の中にいる。現実との境界が日に日にあやふやになってきている。眠れないとか言いながら、うとうとしてばかりいる困った社会人。いや、これは寝不足ではない。単なる就寝リズムの乱れなのだと思う。4年に一度、W杯開催時期にやってくる家庭内時差ボケの日々。毎度同じだ。決勝トーナメントに突入する頃には体がガタガタになっている。W杯は長丁場だ。最後にモノを言うのは技術でも精神力でもない。体調だ。 ん? ということは、予選リーグを通じて顕在化しつつあるヨーロッパ勢の低迷も、もしかしてその背景には、体調管理の失敗があずかっているのだろうか。 治安の良くない街で過ごすことのストレス。睡眠不足。家族と離れて暮らす日々の不安。 ありそうな話だ。 が、なによりブブゼラ耐性の
たとえば、あなたが駅のホームで、本に目を落としながら電車を待っていたとします。 「すみません」 背後から声をかけられ、顔をあげると、知らない男性が、「実はそれを書いた人は僕の友人で、もしその人に会いたいのだったら、僕がつないであげますよ」と、名刺を差し出してくる。 「よかったら僕にメールをください」 男性は、あなたが本にいっぱい付箋を貼ってあるのを目で示しています。さて、あなたなら、彼にメールをしますか? 本書の著者、小山薫堂さんは、「料理の鉄人」などを手がけてきた放送作家で、最近だと映画「おくりびと」の脚本を書いたり、東北芸術工科大学の学科長を務めたり、企業のコンサルティングやPRの仕事をしたり、と大忙し。『考えないヒント』など著書も多い。 そういう、人がたくさん集まってくる人の頭の中はどうなっているのか。本書は、パカッと開いて見せている。 〈僕は常々、打ち合わせ相手に「うちに来てくださ
柏原竜洋(たつひろ)くんは、父親の仕事の都合で、1993年から中国の北京に住み始めた。当時まだ13歳。 父親は日中交流関係の仕事をしており、日本にいるときは対日友好を意識している中国人としか会ってなかったので、てっきり中国には日本に友好的な人が多いのだと思って、対日感情に関しては楽観していた。仕事の内容が現地に根差す性格のものだったこともあり、長期滞在が予想されたため、どうせなら子供を中国に慣らさせようと思ったらしく、柏原くんは北京の日本人学校ではなく、純粋な中国人のふつうの中学校にいきなり放り込まれた。北京師範大学第二附属中学という名門校だ。おまけに中国語の研修なしにである。 いくら12歳前後が言語習得適齢期であるとは言え、これはかなりきつい。 授業で何をしゃべっているのかも分からないし、クラスメートが何を言っているのかも理解できない。勉強どころか基本的なコミュニケーションにすら不自由す
リストラされる人と、リストラされずに残る人、あなたならどちらを選ぶ? 「なんという不謹慎な質問なんだ。おまえはリストラされた人の苦しみが分からないのか」というお叱りを受けそうではあるが、ここは一つ考えてみてください。 誰だってリストラされたくない。リストラされれば収入がなくなり、明日からどうやって生活していくかを考えなくてはならない。転職先が決まる保証はどこにもなく、将来に対する不安感に苛まれ、多大なストレスを感じることになる。 一方、リストラされずに残る人は、経済的基盤は取りあえず確保される。だからといって、何も影響を受けないかというとそんなこともない。一緒に働いた仲間がリストラされれば気分が滅入るし、人員削減で仕事量が増えれば過重労働を強いられることだってあるかもしれない。それに、「次は自分かも…」という不安だって抱くだろう。 それでもあなたは、「リストラされずに残る人」を選ぶだろうか
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