前回の続きです。 ソフトウェアの重要な性質である、 「作るのは大変だけど、価値のあるソフトウェアが安定稼働しはじめれば膨大な利益を生む」 という状態にどうやってもっていくか? というのがテーマです。 まず大前提として、価値をマーケットに判定してもらうようなものでないとこの状態にはもっていけない。 この対極にあるのが単純な人月単位の請負仕事で、作る製品が最悪のクソでまったく売上があがらなかったとしても契約の金額はもらえる(=損失は発注側がかぶる)一方、大きな利益があっても当初の約束分しかもらえない(=利益は青天井で発注側のものになる)というものである。 価値をマーケットに判定してもらうということは、製作経費も回収できない可能性も相当高いということなので、何の実績もないまま参入するのは無謀である。もとの資金が最初からその覚悟を負っている場合(VCなど)に比べ、完全に自己資金でやるとなるとリスク