理化学研究所(理研)生命医科学研究センターがんゲノム研究チームの笹川翔太研究員、中川英刀チームリーダー、近畿大学医学部外科学教室上部消化管部門の安田卓司主任教授、東京大学医学部附属病院22世紀医療センター免疫細胞治療学講座の垣見和宏特任教授らの共同研究グループは、食道がんの全ゲノムおよびRNA発現データから腫瘍ゲノムのコピー数異常[1]と腫瘍内の免疫動態を解析し、人工知能(AI)[2]を実現するための手法である機械学習[2]を用いて、術前化学療法の効果を予測することに成功しました。 本研究成果は、事前にがん化学療法の効果を予測するがん精密医療や、新しいがん免疫療法の開発に貢献すると期待できます。 今回、共同研究グループは、化学療法開始前に採取した141例の食道がん組織の全ゲノムシークエンス解析[3]およびRNAシークエンス解析[3]を行い、化学療法の効果との関連性を調べました。その結果、が
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