リクルートホールディングスは6日、今月16日に東京証券取引所1部に新規株式上場し、売り出し価格を1株3100円にすると発表した。 時価総額は1兆7794億円で、西武ホールディングス(約5500億円)を上回り、今年最大の大型上場となる。 リクルートは、上場に合わせて自社株を売るほか、新株も発行し、約1000億円を調達する。企業の買収などに使い、国内事業の基盤強化や、海外展開を加速する考えだ。 リクルートは、1960年に故・江副(えぞえ)浩正氏が創業した。人材派遣などのサービス業を手がけ、就職情報サイトの「リクナビ」の運営や、旅行情報誌「じゃらん」の発行などを行っている。 しかし、関連会社・リクルートコスモス社の未公開株が政官財界に譲渡された「リクルート事件」が1988年に発覚して経営が悪化。ダイエー傘下で再建を進めたこともあった。近年は、米国の人材派遣会社を買収するなど、急成長してい