義足アスリートたちがより美しく躍動するために、日本を代表するプロダクトデザイナーが、学生たちとともに競技用義足のデザイン開発に挑んだ三年間の軌跡。 本書に登場する陸上競技・高桑早生選手、自転車競技・藤田征樹選手がロンドンパラリンピックに出場します。 私が義足のデザインに踏み込んだのは、最初は好奇心だったと思う。そこには何か、見たことのない人とモノとのかかわりがあるように思えた。──本文より 「この義足でロンドンを走ることを楽しみたい」陸上競技 高桑早生選手 「自分のためにも、支えてくれている人のためにも、いい結果を出せるように頑張りたい」自転車競技 藤田征樹選手 スポーツ用義足デザインに挑む 著者は、日本を代表するプロダクトデザイナー。北京パラリンピックでトラックを疾走する両足義足のオスカー・ピストリウス選手の姿に目を奪われた。身体の動きと一体化したカーボンファイバー製の義足に究極の機能美