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2016年7月28日のブックマーク (5件)

  • ボクシングと大東亜 乗松優著 - 日本経済新聞

    ボクシングの名作ノンフィクションは国内外に数多(あまた)ある。古くから興行格闘技として市場が確立し、トップボクサーが巨大な富と名声を得ることができるこの世界は、勝者と敗者の社会的地位のコントラストが異様なまでに強く、だからこそ書き手たちの興味を引いてきた。しかし、そういった選手視点だけを描いた書とは一線を画したのが書の比類なき凄(すご)みである。著者は大きくカメラを引き、社会学者としてアジア

    ボクシングと大東亜 乗松優著 - 日本経済新聞
  • ダウントン・アビーよりすごい? 波瀾万丈の群像劇『評伝 ウィリアム・モリス』 - HONZ

    彼女に出会ったのは13年前、ロンドンの美術館だった。エキゾティックな顔立ち、豊かな黒髪、挑発するような強い瞳。その絵がひときわ目を引いたのは、画家とモデルの間に横たわる張りつめた雰囲気が、初めて見る私にも感じられたためだった 画家の名は、D.G.ロセッティ。ラファエル前派を代表する画家にして詩人である。モデルは、ジェイン・モリス。全ヨーロッパへと広がるアーツ・アンド・クラフツ運動のさきがけとなった芸術家、ウィリアム・モリス(1834~96年)のであった。 モリスの業績を一言で述べるのは難しい。詩人、作家、美術工芸家、社会主義者……。62年の生涯で「10人分の仕事をした」と言われるモリス。なぜ彼はとロセッティの関係に沈黙――それどころか、ロセッティと共同で家を借り「三人の寄合所帯」をもったのか? 書はモリスの生涯を丹念に描き出した評伝であるが、ヴィクトリア時代の英国を生きた芸術家やその

    ダウントン・アビーよりすごい? 波瀾万丈の群像劇『評伝 ウィリアム・モリス』 - HONZ
  • 【今週はこれを読め! SF編】テクノロジーのなかの自由、祝祭的高揚のなかで暴力的に世界を毀損する - 牧眞司|WEB本の雑誌

    【今週はこれを読め! SF編】テクノロジーのなかの自由、祝祭的高揚のなかで暴力的に世界を毀損する 文=牧眞司 冒頭の情景が印象的だ。主人公のひとりドクター・ラングが、医学部の講義に出かける前に、高層マンション二十五階にある自室のバルコニーで電話帳を燃やした火のそばにすわり、ジャーマン・シェパードの尻肉をっている。 「講義に出かける前」ということは、マンションの外は平常なのだろう。なのになぜ、彼はわざわざ野蛮な事をしているのか? そんな場所にとどまっているのか? J・G・バラードは1960年代の『沈んだ世界』『燃える世界』『結晶世界』の三部作では地球規模の異変を題材にした。伝統的なSFの分類でみれば「破滅テーマ」だが、バラードが描いたのはむしろ「変容」もしくは「回帰」であり、登場人物は結末で精神的ゴールへと到達する。『ハイ・ライズ』は都市空間が人間の新しい自然となる《テクノロジカル・ラン

    【今週はこれを読め! SF編】テクノロジーのなかの自由、祝祭的高揚のなかで暴力的に世界を毀損する - 牧眞司|WEB本の雑誌
  • 第181回 買い物自体は悪じゃない(山内マリコさん編)|本屋さんと私|みんなのミシマガジン

  • この短編集が好きだ

    短編の名手といえば……ポー、チェーホフ、ゴーゴリ、トルストイ、ヘミングウェイ、フィッツジェラルド、カーヴァー、O.ヘンリー、ダール、ボルヘス、モーム、カポーティ、ラヴクラフト、クリスティ、ブラッドベリ、スタージョン、阿刀田高、安岡章太郎、井伏鱒二、中島敦、村上春樹、梶井基次郎、宮沢賢治、筒井康隆、川端康成、森鴎外、芥川龍之介、大江健三郎、石川淳、車谷長吉、内田百閒、江戸川乱歩、泉鏡花、尾崎翠、横光利一、志賀直哉、太宰治、丸谷才一……思いつくまま並べてみたら、星新一が抜けていたw 最近の好みは、カサーレス、コルタサル、山尾悠子、ジュンパ・ラヒリ、アリステア・マクラウド……と、これまたきりがない。このリストでは不十分だし、わたしが知らない素晴らしい短編は山ほどあるだろう。そんな予感を痛感させてくれた、素晴らしいオフ会でしたな。ご参加の皆さま、お薦めいただいた方々、ありがとうございます。 読みた

    この短編集が好きだ