MIDI規格自体は、楽器の機能を制限して画一化しようとするものではない。しかし、規格化とは、ある意味で個性の封じ込めになる。各楽器や音源には、それぞれ固有の機能がありそれが特徴となってしかるべきだ。各メーカによって音源の音色パラメータやシーケンサーのダンプ・データなど、方式が違うわけだから、メーカーによって異なるのも当然である。このような固有のものまでMIDI規格で規格化することは出来ないし、またすべきではない。しかし、共有できないものはMIDIデータとして遅れないのでは発展性がない。 そこで、このような統一できないメーカー固有のデータを送るためのメッセージがMIDI規格で用意された。これがシステム・エクスクルーシブ・メッセージである。 エクスクルーシブ・メッセージは、ステータス"F0"とエンド・オブ・エクスクルーシブ"F7"の間に必要なバイト数のデータを挟んで送信される。ただし、"F0"