米Ugobe社の恐竜型ロボット「Pleo(プレオ)」は、ソニーの犬型ロボット「AIBO」の「足跡」に続く個人向け玩具である。ソニーが1999年6月に発売したAIBOと同様に学習能力を有しており、時間の経過とともに進化することが特徴だ。購入した当初は生まれたばかりの子供という設定で、飼い主との交流を通じて成長する。人間の行動に応じて感情が変化するほか、動作や音声によって意思を伝えたり、入力の変化に応じて動作を変えたりする。これも、AIBOと類似した点である。 Pleoは、外観や触感が実際の生き物に近いという点で、AIBOを含めこれまでの玩具ロボットと異なる。この違いは、色鮮やかな黄緑色の箱からPleoを取り出したときにすぐに分かる。着色された熱可塑性プラスチックの皮膚と虹彩のある自然な目、いずれもPleoを奇妙ながらも実際の生き物らしく見せている(図1)。 図1 学習能力を備える恐竜ロボット