はっきり覚えていないのだが、たぶん20年前のことだと思う。S・アール・エスとIフォレストが協業を始め、Sくらインターネットができた直後ぐらいの話だ。 土曜日だったか、日曜日だったか、夜に車を運転していたら、T中さんから電話がかかってきた。ケイタイを取ったとき、T中さんの声は明らかに動揺していた。 「わ、わしKさん、実は大手町のルータを落としてしまいまして」 「ええっ?」 聞いてみると、なにやら設定を書き換えてwriteしたのだが、それっきり接続が切れて戻ってこなくなったというのだ。 現在のSくらの運用規定からいったら、こんなカジュアルなメンテナンス作業そのものが重大な違反だが、駆け出しのベンチャーだった当時は割によくある話だった。当時のSくらの規模は、ラック総数は100にも満たないし、装置の構成も頭の中に全部入る程度だった。東京のネットワークは自分が、大阪のネットワークはT中さんが担当とい

