昨日のエントリでもちょっと言及させていただいたmaroon_lanceさんのエントリについて。 以前、南京攻防戦に参加した兵隊さんの証言をあつめた本を図書館でちらっと読んだことがある。残虐行為の証言をとれた日、今日はいい証言が取れて嬉しいとかワクワクしたみたいなことを筆者が書いていて*1、ウェッと思ったことがある。修羅の道だねえ。 これは難しい問題です。なんによらず自分がコミットしている活動で「成果」が出た時に「嬉しい」という感慨がでてしまうのは抑えがたい人間の性のようなものでしょうが、同時にそれは南京事件の犠牲者と聞き取りの相手である元兵士とを手段視することである、と。maroon_lanceさんが私と同じ人物を念頭においているのであれば、「同業者」——たぶんご当人は「同業者」と言われることを断固拒否するでしょうが——の「批判」というのも元兵士の経験を「残虐行為の証言」としてのみ扱うこと