内閣府は7日、学校や仕事に行かず半年以上ほとんど外出しない15~39歳の「引きこもり」の人が、全国に54万1千人いるという推計値を発表した。6年前の推計値に比べ、7年以上引きこもっている人の比率が倍増し、長期化がうかがえる。 「若者の生活に関する調査」で、2015年12月に5千世帯の本人や家族を対象に調べた。10年に続く2回目。引きこもりの人の割合は1・57%で、前回の1・79%(推計69万6千人)を下回った。内閣府は「相談窓口の設置などにより、人数的には改善があったと思われる」と分析する。 年齢は、20~24歳と25~29歳が24・5%で最も多く、30~34歳と35~39歳が20・4%で続いた。男女別では、男性が6割以上を占めた。 引きこもり期間は7年以上が34・7%で最多で、前回の16・9%から倍増。引きこもりになった年齢は、15~24歳が6割以上を占め、「不登校」「職場になじめなかっ