政治, シリーズ:自由と強制と(無)責任の政治学 | キューバのグアンタナモ米軍基地には、アルカイダとの関わりを疑われた数百人の人々が収容されています。彼らの多くは、裁判にかけられる予定もなく「無期限に収容」されています。また拷問が行われているという報告もあります。このようなことは、通常の法の枠内では正当化することが困難です。というわけで、アメリカではこのような収容が行われていいのかということが論争になっています。ジジェクによれば、ある討論番組で、次のような収容擁護論があったそうです*1。いわく、「彼ら(囚人)は爆弾が当たらなかった者たちである」。つまり、彼らは米軍の正当な軍事活動の対象であったにもかかわらず偶然に生きのびたのだから、彼らを収容することに問題はない。どんな状態であるにせよ、死ぬよりはマシなはずだ。彼らは死ぬはずの者たちであったのだから、彼らには何をしても許される、というわけ
シリーズ:自由と強制と(無)責任の政治学 | 23:26 | (前編からの続きです。) サルトルは、アルジェリア革命の闘士フランツ・ファノンによる『地に呪われたる者』への序文で、フランス本国人の植民地支配に対する責任について語っている。当時のアルジェリアは、フランスの植民地だった。アルジェリアでの、「コロン」と呼ばれるヨーロッパ人入植者の暴虐非道ぶりは、フランス本国でも既に知られていた。サルトルは、フランス人読者に告げた。 ……「だが、おれたちは<本国>[=フランス]にいるんだ、[アルジェリアでの]行き過ぎを非難しているんだ」。そのとおりだ。君たちはコロンではない。だが似たり寄ったりだ。彼らは君の先駆者[パイオニア]なのだ。君たちはコロンを海外に送り出し、コロンは君たちを金持にした。もっとも君たちは彼らに予め警告していた。「あんまり血を流すと、お前らを否認せざるをえなくなるぞ」。これと同様
昨日、いつものように、二階の教室を準備してオモニたちをお待ちしていました。二学期最初の授業です。オモニたち、みんな忘れずに、来てくださるかな?そう思いながら、オモニをお待ちしていると、七時を少し回ったくらいに、一番のりでH(在)オモニが教室に入って来られました。H(在)オモニは、私の顔を見ると、いつもの優しい笑顔でにっこりと微笑まれ「せんせえ、いつも、ありがとうございます。こんなんして、いつも、机とイス出してくれて、ほんまに、すみませんねえ」と、おっしゃられました。 私は、H(在)オモニに「ありがとうございます」とか「すみません」とか言われると、本当に困ってしまいます。ただ、机やイスを出しているだけなのに、本当の学校だったら、オモニのお名前の入った席やイスが、教室の中に当たり前のように並んであるはずなのに、保育園の一室を間借りした、即席の教室、月曜と木曜だけのオモニたちの学校。私は、それ
月一回の読書会で、いつも利用させていただいている市民センターが、あります。 そこの会議室を借りて、いつも読書会を行っているのですが、いつ頃からか、その会議室が禁煙になりました。でも、市民センター全体が、禁煙というわけではなく、ロビーの一角に喫煙室が設けられていて、タバコを吸いたい人は、そこで吸ってもいいようになっていました。 読書会のメンバーは、ほとんどタバコを吸わないのですが、一人、数学者のKさんだけは、吸わない私から見ると、ヘビースモーカーかな、と思えるくらい、タバコをよく吸われる方で、会議室が禁煙になっていない頃は、読書会中にも、缶コーヒーの空き缶を灰皿代わりにして、何本かタバコを吸われていました。会議室が、禁煙になると、Kさんは、時々席を外して、ロビーの喫煙室にタバコを吸いに行かれるようになりました。 ある時、読書会に行くと、ロビーの喫煙室が、突然なくなっていて、市民センター内で
ふと、思ったことですが。 最近、映画のこととか、マンガのこととか、昔見てたアニメとか、遊んだゲームとか、そんなことを書いてしまったりしています。自分の育った時代や空間の話ばかりで、知らない人にとっては、つまらないだろうな、と思いつつ、でも、それは、私と同じ世代の人には、そうそう、と思われるような、ごくフツーのことを書いているつもりです。 私は、ごくフツーにそうやって、日本で生まれて、日本人と同じような文化背景の中で生きてきたわけですが、ふと、そうやって、日本人とほぼ同じような文化で育ちながら、なんで、私は入管に行かないといけないのかな、と昨日、思ってしまって、悲しくなったりもしました。なんでって、「ガイコクジン」だから、でしょ、って言われれば、そうなのですが、つまり、日本人と同じように育って、日本社会の文化的要素をいくら共有していたとしても、私はけっきょく、「ガイコクジン」になるという
http://d.hatena.ne.jp/Sokalian/20080814/1218684364 意味がわからないんだが、ぼくは勝手に絡んできたソカリアンさんを説得しようと思ったことは一度もないし、したがって説明責任は無いんじゃないかなあ。 もちろん、責任はなくてもしたほうがいいことはあります。 id:sk-44さんがあまりにも真摯すぎるのでやるわけであって、あんたのためにやるわけじゃないんだから勘違いしないでよねっというやつです。 といっても、「一般人」にわかる(ホロコーストを持ち出す)トリアージ批判、でしたっけ。それは、 http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20080813/1218618289 やid:sk-44さん*1が既に書いているからなあ。そちらを参照すればいいと思いますよ。ほとんど異論は無いので。 少し捕捉すると、 http://d.hatena
↓こちらに続編あります↓ 論争に絶対負けない議論ハック(心構え編) - 女教師ブログ ====== 常々「ダメな論証方法」に関する話が好きで、自分でも色々考えたりしていたのだけれど、先日、ウィキペディアでまさにそれがリスト化されているページを見つけ、とても嬉しくなってしまった。誤謬 - WikipediaList of fallacies - Wikipedia, the free encyclopediaというわけで、以下は、wikiのページから13個の「間違った論証方法」を抜粋・再構成して、勝手に自分で例を考えてみたものです。こういうのを俗に、人の海パンで水泳をする、と言うんですね。 論理ルールの違反1. 後件肯定: 「PならばQだ」という論理を改変し、逆に「Qだ」から出発して「Pだ」を導く 例「瀧沢の彼女・奈々子は『もし浮気したら、別れるから!』と言っていた。最近、彼らは別れたらしい
どうもゲーモク氏に誤解されているようだ。 妻がエヴァンゲリオン弐号機パイロット惣流・アスカ・ラングレーになりきって赤い車に搭乗しているとは知らなかった。車の傷よりも、俺の心についた傷のほうが深い。そんな夏の午後。 え? ちょっと待てよ、素面で車に乗ってる人なんているの? 俺なんか白い車に乗ってるわけでもなく、コロラド〜カリフォルニアの荒野を走ってるわけでもないのに、その魂は『バニシング・ポイント』のコワルスキーになりきっているというのに! そんなことで妻に絶望しているIDA-10氏に俺は絶望したぜ…… 離婚調停に入ったら間違いなく負けるよ? 別れは必ずやってくる -独語螺旋:消失点日記 なりきって車に搭乗するの当然!小学生のころ未舗装の道をエキサイトバイクの人になりきってチャリンコでウイリーしてコケた俺ですよ。ただ俺は、俺の妻たるもの、赤い車に乗ったら、その瞬間からターボアウトランの金髪女
E3とComic-Conが終わった。正直、ぎりぎりのスケジュールでプレイアブルのデモを用意しろって言われた時は、どうしようかと思った。しかしながら、いきなりえらそうに言えば、チームが成長してよかった。以下、俺の中間管理職的感想。 デモ前の状況を説明すると、いろんなパーツは入ってるけど、ゲームとして組み立てられていない状態で、チーム全体が若くてゲームをシップしたことない人が多い。俺の立場は一応デザイナだけど、チームのみんなをまとめるようなそんな感じ。実は俺もそれは初経験。 まず、俺自身が会社のいろんな都合から作らざるを得ないことを把握。これは駄々をこねてもしかたない。 次、各リードたちの説得。元々ぱつんぱつんのスケジュールを要求してる手前、デモ?ふざけんなの雰囲気まんまん。そんなところに俺が話したデモを作って幸せな理由は2つ。 その1、デモだけど、本番に出てくるチュートリアルステージを丸々完
釣りなのかもしれんが、意外に知らない人もいるようなので。エコに関するよくわからない話(わかってないのはわしだ)今更あほうなことを言うが、実は電力使わないのがなぜエコロジーなのかがよくわからない(え)。いやそりゃ大元の発電所では発電のために二酸化炭素出しまくりなんだろうなと思うんだけど、それって、うちらが節電をしたくらいで簡単に減るようなシロモノなの?しかも一度発電した電気は貯めておけないというからエネルギーの節約という点でも、なんの効果が?と思うし。信じられないかもしれないが、電力会社は負荷を見ていて、常にちょうど必要なだけの電力を作って送っているのです。つまり、あなたがノートPCの電源を入れたり切ったりするたびに、どこかの火力・水力発電所の出力を上げたり落としたりしているんですよ。ですから、あなたが節電すれば発電所の発電量も下がり、それが火力発電であれば、二酸化炭素排出量が減ることになる
私の本職はトレンドウォッチャーなので常に次の流行を探しています(副職は弥勒菩薩です)。今日も街(ゴッサム・シティ)に出て死にかけ人形を鞄につけてる女子高生の声に耳を傾けて今何が流行っているのかを探っています。 「岡田斗司夫ってマジウザくな〜い?」「ほんと、ちょっと痩せたからって調子乗ってるよね」「チンコ消える呪術かけてやろうぜ!」 私は自分の耳を疑った。今、街(セガサターン版)ではあちこちで岡田斗司夫が悪口が聞こえてくるのだ。いったい何があったのだ!? 私は早速調査に乗り出した。すると次の文献に行き当たったのである! 岡田斗司夫「オタクは消費するだけの存在、すでに死んでいる」今のオタクは堕落し、豚になった! ただ口を開けて食べ物が運ばれてくるのを待つだけの家畜だ!! 行間からそんな言葉が滲み出てくる。オタク文化の発展に貢献した岡田斗司夫によるオタクに対しての「死亡宣告」である。宮崎勤が死ぬ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く