海底火山の噴火による新島の出現が確認された東京都小笠原村の西之島近くの海域では、21日も活発な火山活動が続いた。 同日、海上保安庁の航空調査に同行した東京工業大の野上健治教授(地球化学)は、「島の成長速度は非常に速く、継続的な観測が必要だ」と指摘した。 西之島近くの海域では20日午後、同庁の航空機が黒色の噴煙と新しい島を確認。気象庁も同日、今後も噴火が続く可能性があるとして、火口周辺警報を発表した。 野上教授らの21日の調査では、楕円(だえん)形の陸地は長い部分で約400メートルに達しており、標高も20~30メートルに成長していた。周辺の海域は、エメラルドグリーンや黄土色に染まっており、野上教授は「変色域の色やサイズから、かなり活発な状態が続いていると考えられる」と述べた。