綾瀬市在住のプロボクサー阿部麗也選手(30)=KG大和ボクシングジムが8日、事実上の世界前哨戦となるIBF世界フェザー級挑戦者決定戦で元王者を相手に勝利をおさめ、世界タイトル挑戦を手中に収めた。 世界挑戦をかけた一戦は東京・有明アリーナで行われた。対戦相手は元2階級世界王者のキコ・マルチネス選手(37・スペイン)。試合慣れしたベテラン選手のテクニックにも引けを取らず、終始試合の流れを自分のものとし、フルラウンドの末に3-0の判定勝ちをもぎ取った。 激しい攻防の中、劣勢に立ったマルチネス選手から、ラウンド終了のゴングが鳴った後にパンチをもらう一幕があった。そうした中でも「取り乱すことなく、冷静さを保つことができた」と、強い精神力で対応した。 試合を振り返った阿部選手は「どんなにパンチを当てても、心折れずに前に出てきた。そんな選手は初めて」と相手のファイトをたたえた。 見えてきた頂点 「『世界